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episode 2. 源氏誕生&源氏ママお別れ

2022-07-22chapter1和歌一覧,和歌,光源氏,桐壺,桐壺帝,桐壺更衣,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻

Chapter 1.壮大なるSTORY

    源氏物語 第一帖 桐壺

episode 2. 源氏誕生&源氏ママお別れ

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴

本章です🎵

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 1 桐壺 壮大なるSTORY

第一帖 桐壺(Chapter 1)第一話(episode 1)まで
 帝が身分のさほど高くない桐壺の更衣を見初めます。帝の寵愛ぶりに他の妃たちがねたみ桐壺の更衣に嫌がらせをします。やがて桐壺の更衣は身ごもります。

episode2. 源氏誕生&源氏ママお別れ 

第一帖【桐壺】
 源氏 誕生~12歳
 藤壺の女御 14歳~17歳
 葵の上 16歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

他の方々の
「流産してしまえ」
「生まれるにしても女の子でありますように」
 なんて呪いのような願望もむなしく、桐壺の更衣は男の子を出産。見たこともないような美しい赤ちゃんなの。

 帝にはすでにお子さんがいらして、その皇子の母である弘徽殿女御こきでんのにょうごは特にこの出産に怒り狂ったの。弘徽殿女御は貴族の中ではかなり地位の高い右大臣の娘で実家の力も強大だったの。今でいう皇太子の座(東宮とうぐう)は当然我が子へと望んでいるのだけれど、ひょっとしてこの桐壺の産んだ皇子になるかもしれないと焦ったのよ。誰を東宮にするかは帝がお決めになることだから、みんな戦々恐々としていたのよね、きっと。

出産したあとも帝の桐壺の更衣への寵愛は変わることなく、彼女とその若君だけを溺愛したのね。だから弘徽殿の女御の怒りもおさまらず、相変わらず桐壺いじめも続いて、愛されれば愛されるほど桐壺の苦しみも増えてしまうカンジなの。

桐壺の住んでいる御殿(桐壺)は帝のいらっしゃる清涼殿まで行くのに他の女御たちの御殿の廊下を通らないといけないの。他の女御たちは桐壺の更衣ばかりが帝から呼ばれるから、通り道をわざと汚しておいて衣装を台無しにしたり、ある廊下で扉を閉めて鍵をかけて閉じ込めたりなんてこともしたの。すると帝は自分の清涼殿のすぐ近くの御殿にいた人を他に移して桐壺の更衣のお部屋にしちゃうの。するとみんなはますます桐壺を恨むようになるの。そのうちにとうとう桐壺の更衣は心労で倒れてしまうの。

「死の旅だって一緒に行こうと約束した私達なのに、あなたが私を置いていくなんてことはしないだろう?」
 帝は悲しんで桐壺の更衣にすがったわ。桐壺の更衣も死を直前に、愛する帝に命がけで歌を贈られたのよ。

~ 限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり ~

(命には限りはあって、お別れしなければならない今はとても悲しいけれど、本当に私が行きたい道はあなたと生きる道なんです)

 『源氏物語』には800首あまりもの和歌が登場します。

 この桐壺の更衣が詠んだ歌が『源氏物語』最初の和歌です。

こんなに早くお別れしなければならなくなるなら、あなたのためだけに生きたかったのに……。そう思ったらしいわ。

 ふたりの願いもむなしく、桐壺の更衣はそのままお亡くなりになってしまったの。若君はまだ3歳だったのよ。

 悲しみに打ちひしがれる帝だったのだけれど、母親そっくりの顔立ちの若君の存在に慰められたわね。

桐の花
桐の花

To be continued ✈✈✈

 帝の寵愛を独占する桐壺の更衣に対しての壮絶なイジメ
 そして「イジメられる更衣が可哀想」と帝はますます更衣をかばいます。
 桐壺から自身の清涼殿までの移動中に嫌がらせをされるから清涼殿の近くの部屋の人をどかして桐壺の更衣の休憩場所にします。これで立ち退かされた人からますます恨まれてしまいます。

 帝が桐壺更衣を溺愛する  →  他の女性たちが桐壺更衣をイジメる  →  帝はますます更衣をかばう  →  他の女性たちはもっと更衣を恨む 
 負のスパイラルですね……。
 帝から最上級に愛された桐壺の更衣でしたが、その愛ゆえに酷いイジメを受け人間の醜い部分も見せつけられました。愛する帝と幼い我が子を遺して息を引き取った桐壺の更衣。どんな想いを抱いてまぶたを閉じたのでしょうか……。

🖌Genji Waka Collection

~ 限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり ~

桐壺の更衣が死の間際に桐壺帝に贈った歌(源氏物語最初の和歌)

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