episode 5. 六条院を離れて
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 31.翻弄された運命の行先
源氏物語 第三十一帖 真木柱
episode 5. 六条院を離れて
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter 31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十帖 藤袴(Chapter 30)まで
源氏は玉鬘の将来について悩んでいましたが、とうとう宮中に宮仕えに上げることにしたようです。これにより玉鬘に求婚していた公達はみな失恋することになり、それぞれお別れの歌や文などを玉鬘に贈りました。
超ざっくり GENJI
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
本章です🎵
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第三十一帖 真木柱(Chapter 31)第四話(episode 4)まで
突然結婚することになってしまった玉鬘。源氏は無念に思い、玉鬘はふさぎ込んでばかりいます。
玉鬘の気分が治るように髭黒は一度だけ宮中への出仕を提案します。ようやく玉鬘に会うことができた冷泉帝は玉鬘に愛の歌を贈ります。
episode 5. 六条院を離れて
【超訳】真木柱 玉鬘十帖
源氏 37~38歳 紫の上 29~30歳
玉鬘 23~24歳
冷泉帝 19~20歳
夕霧 16~17歳
髭黒大将 32~33歳
~ かきたれて のどけきころの 春雨に ふるさと人を いかに忍ぶや ~
(春雨がふりしきっているけれど、俺のことを思い出してくれている?)
~ ながめする 軒の雫に 袖ぬれて うたかた人を 忍ばざらめや ~
(こちらでも涙で袖をぬらしているの。あなた(源氏)のことを忘れるなんてできないわ)
第三十一帖 真木柱
Chapter 31 翻弄された運命の行先
episode 1. 大事件! 玉鬘の結婚
episode 2. 源氏の無念と玉鬘の涙
episode 3. 髭黒の娘
episode 4. 玉鬘、宮中へ 冷泉帝の想い
episode 5. 六条院を離れて
とにかく衝撃的な巻でした。原作では冒頭が源氏のセリフで「このことは口外しないように。帝がご不快に思われてはいけないから」と髭黒に話しているのです。
え? このことって? 帝がご不快ってどういうこと? 何があったの?
そして、源氏からこう注意されたのに髭黒は隠していられず、玉鬘のところに通うようになって何日か経って……、と続くのです。
玉鬘のところに通うって、髭黒が?? えええ? 宮中に行くんじゃなかったの? と冒頭から「!!!」「???」という展開でした。
無理やり襲われて、しかもその相手と結婚することになるなんて理解不能です。
でも千年前のこの国ではこんなことが起きていたのかもしれません。女性にとってなんて生きにくい時代だったのでしょう。女性の尊厳なんて概念もなかったのでしょうね。
現代では考えられないエピソードでした。
🖌Genji Waka Collection
~ かきたれて のどけきころの 春雨に ふるさと人を いかに忍ぶや ~
手元にいなくなった玉鬘を想って源氏大臣が詠んだ歌
~ ながめする 軒の雫に 袖ぬれて うたかた人を 忍ばざらめや ~
源氏大臣のことを懐かしく想いながら玉鬘が詠んだ歌
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