episode 1. 夕霧の恋
GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋
Chapter 39.堅物な浮気 不器用な本気
源氏物語 第三十九帖 夕霧
episode 1. 夕霧の恋
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter 39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十八帖 鈴虫(Chapter 38)まで
薫を出産後出家した女三宮に源氏は通うようになり恋の歌まで贈ります。罪を犯し源氏に疎まれるから出家したのに今頃態度を変えた源氏に女三宮は困惑します。
秋の十五夜に源氏は冷泉院と過ごします。実の父子と名乗り合えませんがお互いを想いあっています。同じ境遇の柏木と薫のことに源氏は想いを馳せました。
超ざっくり GENJI
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
本章です🎵
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
Chapter 39. 堅物な浮気 不器用な本気
episode 1. 夕霧の恋
【超訳】夕霧
源氏 50歳 紫の上 42歳
夕霧 29歳 雲居の雁 31歳
~ 山里の 哀れを添ふる 夕霧に 立ち出でんそらも なきここちして ~
(夕霧で雰囲気いいから帰りたくないな……)
~ 山がつの 籬をこめて 立つ霧も 心空なる 人はとどめず ~
(垣根を立ちこめる霧も浮ついた人を引き留めたりしてないわ)
夕霧が女二宮に告白しようとしていますね。
ここで彼が歌で「夕霧」を詠んだのでこの巻名にもなりましたし、のちの訳者たちが彼をそう呼ぶようになりました。
女二宮は朱雀院の内親王で、内親王はあまり結婚しないようです。それでも父の勧めで柏木と結婚したのに死なれてしまいました。今後は亡き夫の供養をしながら静かに暮らしていこうと考えていたと思います。
そこへ夫の親友からの恋愛アプローチ。
「もう放っておいて。わたしに構わないで」と思っているかもしれませんね。
🖌Genji Waka Collection
~ 山里の 哀れを添ふる 夕霧に 立ち出でんそらも なきここちして ~
夕霧が「今夜は帰りたくない」と女二宮に伝えた歌
~ 山がつの 籬をこめて 立つ霧も 心空なる 人はとどめず ~
泊まりたそうな夕霧を拒んだ女二宮の歌
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