episode 2. 宿命の子
GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川
Chapter 42.ふたりのイケメン
源氏物語 第四十二帖 匂兵部卿
episode 2. 宿命の子
Welcome to SenmojiGenji World!!
源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第四十一帖 幻(Chapter 41)まで Part 2 完結
桐壺帝の第二皇子として産まれた光源氏は幼くして母を亡くし、報われない藤壺の宮への想いを埋めるかのように数々の女人とつきあい愛に彷徨います。
子供も結婚、独立し、紫の上と晩年を過ごそうとしていた源氏に兄朱雀院の内親王女三宮との結婚話が持ち上がります。若い姫宮との結婚、加えて朱雀院の寵姫だった朧月夜と源氏の復縁に紫の上は絶望を味わいます。
太政大臣(元頭中将)の長男の柏木は女三宮に結婚を申し込んでいましたが叶わず、源氏と結婚した女三宮への秘めた想いをずっと持ち続けていました。紫の上が病に倒れ源氏が看病につきっきりの隙に柏木は女三宮と密通し、女三宮は懐妊、ふたりの密事は源氏に知られてしまいます。源氏に気圧された柏木は病に伏します。
女三宮は男児を出産しますが、その後出家します。子供の誕生と女三宮の出家を知った柏木は失意の中絶命します。
柏木の友人である夕霧は「源氏とのいさかいのとりなし」と「妻の女二宮のこと」を託されます。夕霧は柏木のことを本人からは聞いていませんが女三宮と何かあったのではと感づいています。女二宮のことは次第に恋心を抱くようになり結婚へと至ります。
徐々に弱っていく紫の上は出家を願いますが源氏に認めてもらえません。常に源氏や周りの人を気遣い誰からも慕われる紫の上は明石中宮に手を取られながら息を引き取ります。
源氏は壮絶な悲しみに襲われます。何をしても何を見ても紫の上を想い、恋い、慕い、彼女を苦しめたことを悔やみ、嘆きます。紫の上の一周忌ののちに源氏は身辺整理をして出家の準備を始めました。
超ざっくり GENJI
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
本章です🎵
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第四十二帖 匂兵部卿(Chapter 42)第一話(episode 1)まで
源氏が亡くなってから8年が経ちました。夕霧など第二部までに登場した人物の近況が語られます。そして第三部の主役となるふたりが登場します。
今上帝と明石中宮の第三皇子の匂宮と源氏と女三宮の子の薫です。薫は表向きは源氏の子ですが真実は女三宮と柏木の子です。このふたりの物語が第三部(Part3 激しく流れる恋の川)です。
episode 2. 宿命の子
【超訳】匂兵部卿 匂宮三帖
薫 14~20歳 匂宮 15~21歳
夕霧 40~41歳 女三宮 35~41歳
明石中宮 32~38歳 明石御方 52~58歳
~ おぼつかな たれに問はまし 如何にして 始めも果ても 知らぬ我が身ぞ ~
(誰に聞いたらいいんだろう。僕はどうやって生まれてきてどう生きて行ったらいいんだろう)
薫は落ち着いたクールイケメンといったところでしょうか。
帝や冷泉院、明石の中宮さまなど高貴な方々に我が子のように可愛がられているのに浮わついたところもないようですね。
この時代は自分好みの香を衣服に焚き染めるのですが、薫の場合は香を使わなくてもいい香りがしたようです。ミステリアス、ですね。
ミステリアスと言えば薫は自分の出生について悩んでいます。小さい頃女房たちが「薫さまって本当に院さま(源氏)のお子様かしら?」とウワサしているのを聞いてしまったようですね。
🖌Genji Waka Collection
~ おぼつかな たれに問はまし 如何にして 始めも果ても 知らぬ我が身ぞ ~
自分の生い立ちにはよくない事情があるんじゃないかと悩む薫中将が詠んだ歌
NEXT is
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません