chara-book 4. 恋を知らないクールビューティー

源氏の父と葵の上の父の左大臣とのあいだで決められた結婚で、源氏の正室となった葵の上。幼いころから春宮妃になるために教育を受けていたが、春宮の弟の源氏と結婚することに。源氏は元服と同時に臣下に下ったので葵の上は一貴族の正室という立場になりました。源氏より４歳年上というのも葵の上にとってはネックだったようです。それに当時源氏は１２歳、葵の上は１６歳。年下の源氏に心を開かず打ち解けることができません。
　源氏は藤壺の宮への想いを成就させることができず、正室の葵の上とも良好な夫婦関係を築くことができず、他の女子と付き合うようになります。

源氏の女性関係のウワサは葵の上の耳にも届き、特に自宅の二条院に住まわせているという姫君（紫の君、のちの紫の上）には正室の座を奪われるかもしれないと怯えます。
　結婚して数年が経ち源氏も青年になりましたが、まだ打ち解けられないようです。それでもようやく葵の上が懐妊し源氏も左大臣家も祝福ムードに包まれるのですが、源氏の恋人の六条御息所から恨まれるようになります。
　葵祭での車争いで六条御息所に猛烈に怨まれ、葵の上は男の子を出産後、急死してしまいます。

　源氏は葵の上の死にひどく落ち込み悲しみます。