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episode 3. 玉鬘の想い

2022-07-21chapter23明石御方,初音,新年,第二十三帖,玉鬘十帖,玉鬘,春の町,紫の上,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻

Chapter 23.源氏と六条院の新年

    源氏物語 第二十三帖 初音

episode 3. 玉鬘の想い

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源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第二十二帖 玉鬘(Chapter 22)まで
 若いころに死別した恋人夕顔の娘の物語です。母の死を知らされない娘は乳母家族とともに筑紫へ行きますが、紆余曲折を経て京に戻ってきます。父親の内大臣に会うこともできないのですが、夕顔とともに姿を消した女房の右近と再会することができました。右近は今は源氏に仕えていて、源氏の招きで六条院で暮らすことになった姫は源氏の養女となり、玉鬘たまかずらと呼ばれるようになります。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし

本章です🎵

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 23 初音 源氏と六条院の新年 

第二十三帖 初音(Chapter 23)第二話(episode 2)まで
 造営した大豪邸六条院のお正月の様子です。春の町の情景、住人である紫の上や明石の姫君の様子が描かれています。次に夏の町の花散里、玉鬘を訪ね、そして冬の町の明石御方の元へ行きます。新年早々明石の御方と夜を過ごす源氏に紫の上の機嫌は悪くなってしまいます。

episode 3. 玉鬘たまかずらの想い

【超訳】初音 玉鬘十帖
 源氏 36歳 紫の上 28歳
 玉鬘たまかずら 22歳 
 明石の姫君 8歳 明石御方 27歳
 夕霧 15歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

新年の宮中行事もひと段落して、源氏は二条院に行くのね。元は源氏や紫の上が暮らしていたお屋敷だけれど、今は東の院に末摘花すえつむはなが暮らしているの。唯一のチャームポイントだった豊かな黒髪にも白髪がまじるようになっちゃって、おまけに寒いらしくてぶるぶる震えながらお話しているんですって。
 どうやら温かい皮の衣類はお兄さんの禅師の君にあげてしまったらしいの。正直で素直な末摘花らしいけれど、これではあんまりなので源氏は彼女のためにいろいろと絹織物を用意させたの。

同じ東の院には空蝉うつせみも住んでいるのでそちらにも足を運ぶの。空蝉は出家していて尼さんらしく小ぢんまりとしているけれど、風情のある暮らしぶりだったの。懐かしい昔のことをふたりで話すんだけれど、元夫の息子(自分の息子ではない)から言い寄られたことを源氏が知っていたので、空蝉はとっても気まずく恥ずかしく思ったんですって

こんな風に生活の面倒を見てあげている恋人たちが源氏には何人もいて、あまり通わないと恨まれそうだけれど、そこは源氏もフォローしているのね。
「なかなか会いに来れないときもあるけれど、忘れてるわけじゃないから」
 源氏なりにそれぞれの人を大事にしているみたいね。

宮中行事に男踏歌おとことうかというのがあるのね。男たちの行列が御所から朱雀院のお屋敷に向かって、さらには六条院にもやってきたの。音楽を奏でて舞を舞う催し物なのね。六条院の夏の町の花散里も玉鬘もみんな春の町に集まって見物するの。玉鬘はこのときはじめて紫の上と対面したの。(几帳ごしにね)

一月の明るい月のもと、降り積もった雪の景色の中での公達の姿はとても素晴らしいものだったの。それを眺めている女君がたのお衣装の袖のグラデーションが御簾の端からちらちらと見えていてそれがまた風流で雅やかだったんですって。
 男たちの行列の中には夕霧や内大臣(頭中将)の息子たちもいて玉鬘は自分の兄弟たちを御簾内から眺めるのね。
 源氏は夕霧の歌声がいいと褒めていたみたいね。
 普段は別々に暮らしている六条院の女君がただけれど、今回みたいに集まって管弦の遊びをするのも楽しそうだね、って源氏は思ったんですって。

第二十三帖 初音

Chapter 23 源氏と六条院の新年
 episode 1. 六条院・春の町のお正月
 episode 2. 六条院・夏の町と冬の町のお正月
 episode 3. 玉鬘の想い

To be continued ✈✈✈

 お正月を迎えた源氏と源氏の周りの女君がたの様子が書かれたエピソードですね。また玉鬘は御簾ごしに自分の実の兄弟を見ることができて早く本当のお父さんの内大臣に知らせてほしいと思っているでしょうね。男踏歌を見物する女人たちは御簾みすの隙間から衣装の袖をちらっと見せます。お正月用に源氏が選んだ衣装ですから豪華で優美でしょうね。

 さて、源氏は内大臣に玉鬘のことを知らせようとはしないようです。
 以前は源氏が須磨で謹慎生活を送っていたときにわざわざ訪ねてきてくれたほどの親友だったのに、冷泉帝の中宮のポジション争いや夕霧の件で仲たがいしてしまっていますね。

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