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episode 4. 紫の上の絶望

2022-07-20chapter34-1第三十四帖,若菜上,朱雀院,女三宮,紫の上,和歌一覧,和歌,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋

Chapter 34-1.それは水紋のように

    源氏物語 第三十四帖 若菜上(一)

episode 4. 紫の上の絶望

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源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第三十三帖 藤裏葉(Chapter 33)まで Part 1 完結
  桐壺帝の第二皇子として産まれた光源氏は幼くして母を亡くし、報われない藤壺の宮への想いを埋めるかのように数々の女人とつきあい愛に彷徨います。

 兄である朱雀帝妃の朧月夜との密会の責任をとり謹慎生活を送っている須磨から明石に移り住み、明石の君と出逢い姫君が産まれます。源氏は都に戻り復職し、明石の君と姫君を京に呼び寄せます。また藤壺の宮が亡くなります。源氏は明石の姫君の将来のために身分の高い紫の上に養母になってもらいます。

 若いころに付き合っていて死別した夕顔の娘(父は内大臣)を養女として源氏は引き取ります。玉鬘と呼ばれる姫は美しく、都中の公達が求婚し、源氏までもが恋心を抱くようになりますが、源氏と藤壺の宮の子である冷泉帝の後宮に尚侍として上がることになります。しかし、玉鬘を諦めきれない髭黒大将が寝室に侵入し結婚してしまいました。

 源氏と正室の葵の上(故人)の息子である夕霧は幼なじみで従姉の雲居の雁と一緒に育ち、淡い恋心を抱いていましたが、雲居の雁の父の内大臣(元頭中将)に交際を反対され6年も引き離されていましたが、誠実に努力をして出世した夕霧を内大臣が認め、初恋を実らせようやくふたりは結婚しました。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

本章です🎵

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 34-1 若菜上(一) それは水紋のように 

第三十四帖 若菜上(一)(Chapter 34-1)第三話(episode 3)まで
 源氏の兄である朱雀院は出家の準備を始めるのですが、母を亡くしており後ろ盾のない娘の女三宮のことが気がかりです。まだ13歳の少女ですが、誰かに嫁がせようと考えているようです。
 源氏は最初は固辞していましたが、女三宮が藤壺の宮と血の繋がりがあることに興味を惹かれ結局結婚を承諾してしまいました。
 源氏の元に嫁いできた女三宮は子供っぽく頼りない印象の幼い少女でした。

episode 4. 紫の上の絶望

【超訳】若菜上(一)
源氏 39〜40歳 紫の上 31〜32歳
女三宮おんなさんのみや 13〜14歳 
明石の御方 30〜31歳 明石女御あかしのにょうご 11〜12歳
夕霧 18〜19歳 柏木 23〜24歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

~ 目に近く うつれば変はる 世の中を 行く末遠く 頼みけるかな ~

(人と人の関係なんて変わっていくのに、どうしていつまでも変わらないなんて信じてたのかしら)

源氏を信じ切っていた紫の上は絶望の歌を詠むの。源氏の心にもこの歌はぐさりと刺さるのね。

~ 命こそ 絶ゆとも絶えめ 定めなき 世の常ならぬ 中の契りを ~

(命はいつか終わってしまうけれど、俺たちの仲は永遠に変わらないんだよ)

そんな歌を詠って、ぐずぐずしている源氏は女三宮のところに出かけようとしないの。それを紫の上が急かすんだけど、そんな様子だってもちろん平気そうには見えなかったわね。

今までにも新しい奥さんを迎えるのかもって心配したことはあったけれど、源氏もなんやかんやと思いとどまってきたし、これからは順調に幸せが続いていくって紫の上は信じていたのよね。そんなときに起きた今回の件だったの。永遠に続くものなんてないんだわ、これからどんな運命が待っているのかしら、って落ち込むの。

 周りの女房達は困ったことになったと騒ぐのよ。今までの他の奥さんや愛人たちは紫の上のことを「源氏の最愛の奥さま」と認めていて遠慮もしてくれたけれど、女三宮は(身分が高いから)そうはいかないんじゃないかって皆は言うのよね。

紫の花が散る
散る紫の花

紫の上はそんなことをいっちゃダメよとみんなに注意をするの。紫の上にしてみれば同情されるなんてうっとおしいし、本心を見透かされたくないから帳台寝室に入るの。

 ひとりになると、源氏が須磨に行ってしまっていたころのことを思い出すの。眠りにつけない紫の上は近くに控えている女房達にバレないように身動きもしないで夜を過ごすの。

そんな風に紫の上が苦しんでいるのが伝わったのか、源氏は女三宮のところで紫の上の夢を見るの。次の日夜明けとともに源氏は急いで紫の上のところに帰ってくるの。すると紫の上は涙で濡れた袖を隠そうとしていて、源氏はグッときちゃうのよ。

To be continued ✈✈✈

 源氏物語の評論家や研究者は「紫の上の心は2度死んだ」と評しています。その2回とは須磨で謹慎中に明石の君と恋仲になったことと今回の女三宮との結婚だそうです。
 誰もが「源氏の最愛の人」と認めていましたが「正室」ではなかったのです。

始まったばかりの第二部
……、不安しか感じない…………

関連する【別冊】部分はこちら

  • 【別冊】GENJI
    topics 26 タメイキの第二部開幕
  • 🖌Genji Waka Collection

    ~ 目に近く うつれば変はる 世の中を 行く末遠く 頼みけるかな ~

    紫の上が六条院(源氏)と女三宮の結婚に絶望して詠んだ歌

    ~ 命こそ 絶ゆとも絶えめ 定めなき 世の常ならぬ 中の契りを ~

    六条院(源氏)が紫の上に今までと変わらない気持ちを詠った歌

    小倉百人一首も【超訳】しています。
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