episode 7. 再燃する夜? 懲りない朝……
GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋
Chapter 34-2.さざ波が揺らす心
源氏物語 第三十四帖 若菜上(二)
episode 7. 再燃する夜? 懲りない朝……
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter 34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十四帖 若菜上(一)(Chapter 34-1)まで
源氏の兄である朱雀院は出家の準備を始めますが、内親王(娘)の女三宮は母親を亡くしており後ろ盾がないので将来を心配しています。
朱雀院は誰かに嫁がせようと考え、源氏に結婚を打診します。源氏は最初は固辞しますが、女三宮が藤壺の宮と血のつながりがあることに気づき結婚を了承してしまいます。この結婚によって紫の上は絶望を味わいます。降嫁してきた女三宮は幼いばかりの姫宮で源氏は早くも結婚を後悔します。
超ざっくり GENJI
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
本章です🎵
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第三十四帖 若菜上(二)(Chapter 34-2)第一話(episode 6)まで
朱雀院が出家したので妃だった朧月夜は実家に戻ります。懐かしくなった源氏は久しぶりに彼女に逢いにでかけます。
episode 7. 再燃する夜? 懲りない朝……
【超訳】若菜上(二)
源氏 40歳 紫の上 32歳
女三宮 14歳
明石の御方 31歳 明石女御 12歳
夕霧 19歳 柏木 24歳
~ 涙のみ せきとめがたき 清水にて 行き逢ふ道は 早く絶えにき ~
(涙だけは止められないけれど、ワタシ達の逢う道なんてもうないのよ)
~ 沈みしも 忘れぬものを 懲りずまに 身も投げつべき 宿の藤波 ~
(須磨に謹慎に行ったことは忘れてないけど、また藤の花に落ちちゃいそうだよ)
~ 身を投げん 淵もまことの 淵ならで 懸けじやさらに 懲りずまの波 ~
(落ちちゃうって言っても本気じゃないんだからワタシは一緒に落ちたりしないわよ)
襖の鍵は外したようですね。以前朱雀帝のお妃の朧月夜と付き合っていた頃、源氏は25歳前後、現在40歳ですから15年ぶりの再会ということになります。朧月夜は以前と変わらず魅力的で若々しいのですって。
若くて身分の高い正室を迎えただけでなく、独り身に戻った元カノとの復縁。紫の上の心労ははかりしれませんね。
女三宮との結婚も朱雀院の出家がきっかけでしたが、朧月夜が独り身に戻ったのも朱雀院が出家したからです。
一見すると源氏とは直接関係ない朱雀院の出家ですが、源氏に大きく関りの波が押し寄せ、それによって紫の上は傷ついてしまっています。
お久しぶり 朧月夜さん
「懲りずま(性懲りもない)」の再会
源氏のオンナ版というイメージ
topics 27 元カノ復活の件
🖌Genji Waka Collection
~ 涙のみ せきとめがたき 清水にて 行き逢ふ道は 早く絶えにき ~
朧月夜が六条院(源氏)を拒んだ歌
~ 沈みしも 忘れぬものを 懲りずまに 身も投げつべき 宿の藤波 ~
一晩を過ごし、朝を迎えた六条院(源氏)が朧月夜に贈った後朝の歌
~ 身を投げん 淵もまことの 淵ならで 懸けじやさらに 懲りずまの波 ~
朧月夜がほんの少しの皮肉をこめて六条院(源氏)に返した歌
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