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episode 11. お祝いパーティー準備

2022-07-20chapter35-3第三十五帖,若菜下,柏木,女三宮,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋

Chapter 35-3.吹き荒れる嵐の六条院

    源氏物語 第三十五帖 若菜下(三)

episode 11. お祝いパーティー準備

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【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第三十五帖 若菜下(二)(Chapter 35-2)まで
  源氏が朱雀院の内親王である女三宮と結婚し、朧月夜と復縁したので、紫の上は深く傷つき絶望を覚えます。
 また女三宮と結婚できなかった柏木はいまだに根に持っているのですが、偶然彼女のすがたを見てしまい、恋心を抑えられなくなっています。ただこんな気持ちではいけないとも考えもし、心の葛藤が続いているようです。

 源氏は朱雀院の50歳の誕生日を女三宮に祝わせてあげようと企画しますが、朱雀院が女三宮の琴を楽しみにしていると聞き、特訓します。朱雀院の御前での本番の前に六条院でリハーサルを行うことにして、紫の上、明石御方、明石女御なども参加して女楽を催します。夕霧も参加して憧れの紫の上の琴の演奏に聴き惚れます。

 紫の上は女楽のあとに源氏に出家を願い出ます。けれども源氏は「俺を見捨てないで」と認めません。他の女性を引き合いに出していかに紫の上が素晴らしいか伝えます。そんな折に紫の上が倒れてしまいます。源氏は必死に看病しますが回復しません。朱雀院の御賀(お祝い)も延期になってしまいます。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

本章です🎵

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 35-3 若菜下(三) 吹き荒れる嵐の六条院 

第三十五帖 若菜下(三)(Chapter 35-3)第四話(episode 10)まで
 女三宮が妊娠してしまい、柏木との密通が源氏に知られてしまいます。
 また体調を崩していた紫の上の病の原因は六条御息所の怨霊が憑りついていたせいでした。

episode 11. お祝いパーティー準備

【超訳】若菜下(三)
源氏 47歳 紫の上 39歳
女三宮おんなさんのみや 21歳
明石御方あかしのおんかた 38歳 明石女御あかしのにょうご 19歳
夕霧 26歳 柏木 30歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

源氏は紫の上にもこのことを伝えるの。今では親しくつきあえる女友達は朧月夜と朝顔の君だけだったのに尼になっちゃったよと残念がるの。
 思慮深くて優しい女性ヒトだったのに、こうなると女の子を育てるのは難しいもんだねと話し始めるの。結婚までの教育を十分にしてあげないといけないね、内親王さま(明石女御の娘)をしっかり育ててあげてね、と源氏は紫の上に伝えるの。紫の上もできるかぎり心をこめるわと返事をするの。それから自分は許してもらえない出家を叶えた彼女たちのことをうらやましく思うの。

朱雀院のお祝いパーティー(御賀)は源氏一族のゴタゴタ続き(紫の上の病気、女三宮の妊娠)で延び延びになってたから、柏木と女二宮が先に朱雀院にお祝いに行くの。朱雀院も女三宮の方は妊娠しているのに夫婦仲があんまりよくないウワサを心配しているの。

源氏は相変わらず女三宮に冷たい態度でついついイヤミを言ってしまうんだけど、朱雀院のお祝いをようやく12月に行うことにするの。そんな華やかなパーティーの準備に芸事の才能がある柏木がいないのは彼が体調を崩しているからだって世間は考えるんだけど、夕霧だけはもしや過ちを犯したんじゃないかって見当をつけるの。それでもまさかそのことが源氏にバレていることまでは想像しなかったんだけれどね。

六条院での御賀の準備が忙しくなってくるの。すると二条院で療養していた紫の上も音楽が聴きたくて戻ってくるの。明石の女御もまたお産で帰省してきているの。リハーサルの日には玉鬘もやってきたの。花散里は夕霧が夏の御殿でずっと合奏の練習をしていたからリハーサルには来なかったみたいね。

和楽器
和楽団

源氏はこのリハーサルに柏木に来て欲しいし、いないと周りがヘンに思うだろうから仕方なく柏木を招くんだけど、柏木は体調不良を理由に断ってくるの。

To be continued ✈✈✈

 朱雀院のお祝いパーティーで披露するために女三宮は琴の練習をして、リハーサルを開いたのは2月ごろのことでした。(Chapter 35. episode 4. 豪華なホームパーティー)その後紫の上が倒れ、二条院に移り、柏木と女三宮の密通、妊娠発覚と事件が続き半年以上朱雀院のパーティーは延期されていたようですね。
 密通がバレてからは柏木は宮中に出仕していません。源氏とは顔を合わせていません。
 宮中社会において今後ずっと源氏と顔を合わさずに過ごしていけるのでしょうか……。

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