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episode 2. 彼女のいない春

2022-07-20chapter41第四十一帖,,匂宮,,紫の上,和歌一覧,和歌,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋

Chapter 41.思慕、痛恨、後悔、懺悔

    源氏物語 第四十一帖 幻

episode 2. 彼女のいない春

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源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第四十帖 御法みのり(Chapter 40)まで
 紫の上の病状は回復せず、出家の願いも認められません。幼いころから源氏に育てられた想い出の二条院で法要を催します。明石御方や花散里にもそれとなく別れの挨拶をします。

 夏が過ぎ秋になり明石中宮に手を取られながら紫の上は息を引き取ります。源氏は壮絶な悲しみに襲われます。紫の上に憧れていた夕霧は最後に紫の上の眠った顔を見ました。夕霧の他にも秋好中宮や明石中宮など多くの人が紫の上の死を悼んでいます。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!


GENJI Summary Part2-1 (若菜上 ~ 藤裏葉)まとめ

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

本章です🎵

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 41 幻 思慕、痛恨、後悔、懺悔 

第四十一帖 幻(Chapter 41)第一話(episode 1)まで
 紫の上が亡くなった秋が過ぎ冬になり新年を迎えますが源氏の悲しみは癒えることがありません。女房たちから紫の上が源氏と女三宮との結婚や朧月夜や朝顔の君などのことを気に病んでいたと聞いた源氏は大切な紫の上を悲しませていたことを悔やみます。

episode 2. 彼女のいない春

【超訳】幻
源氏 52歳
夕霧 31歳 薫 5歳
明石御方あかしのおんかた 43歳
明石中宮あかしのちゅうぐう 24歳 匂宮におうのみや 6歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

明石中宮は御所に戻ったの。そのときに源氏の気がまぎれるかと二条院に匂宮におうのみやを残していくの。紫の上の遺言を健気に守って庭の紅梅と桜を大切に眺める匂宮。桜の花びらが散らないように周りを几帳で囲んじゃおうなんて可愛らしい思いつきに思わず源氏も心和ませるみたい。

桜
二条院の桜

「こうしてキミと仲良くしている時間も少なくなってきたな。もうすぐお別れかな」
 出家をするつもりの源氏はそんな風に匂宮に話すの。
「おばあちゃまがいってたこととおんなじだよ。そんなのやだよ、おじいちゃま」
 匂宮は泣き顔を袖で必死に隠そうとしながらそう言うのよ。

源氏は六条院にいる女三宮のところへ匂宮を連れて一緒に行くの。匂宮は薫と仲良く遊ぶの。源氏は女三宮に時候のあいさつで満開の山吹の話をするんだけど、出家した身には関係ないわと冷たく突き放されちゃうの。

山吹
満開の山吹

「谷には春も」

~ 光なき 谷には春も よそなれば 咲きてとく散る もの思もひもなし ~(古今和歌集)

(光の差さない谷は季節も関係なくて、花が咲いただの散っただのと感動しませんわ)

紫の上だったらきっと思いやりのある返答をしてくれるのに、小さい頃だってこうだった、あのときだってそうだったって紫の上の言ってくれた優しい言葉や綺麗な容姿を思い出してまた源氏は涙を流すの。

そのまま冬の御殿の明石の御方のところを源氏は訪ねるの。久しぶりに会う明石の御方はやっぱり格別に素晴らしくて、受け答えもカンペキなの。出家したいけれど、未練もあるし、踏ん切りがつかないんだと愚痴をこぼす源氏に、御方は躊躇するのも分別が深いからそのまま孫たちが成人するまで(出家しないで)後見してほしいって話すの。

「藤壺の宮が亡くなった春は、今年の桜は墨色に咲いてくれ(深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け:古今和歌集)って思ったんだ。俺が小さい頃から憧れていた人だったから特別に悲しかったんだ」
 源氏は昔語りを始めるの。

「紫の上もただ連れ添った奥さんに死なれたっていうだけじゃなくて、彼女を少女のころから育ててきた特別な想いがあるんだ。あんな時やこんな時の彼女のことを思い出すと堪えられないんだよ」 
 その夜は遅くまでふたりで語り合っていたのに、泊まりはしないで源氏は帰ろうとするの。明石の御方は少し寂しく感じるの。
「俺もえらく変わったもんだな」
 源氏はそんな風につぶやいたんですって。

~ 泣く泣くも 帰りにしかな 仮の世は いづくもつひの とこよならぬに ~

(泣きながら帰ったんだ。この世はどこもあの世彼女と繋がっていないから)

泊ってくれなかったことは寂しかった明石の御方だったけれど、それほど源氏は悲しんでいるんだわって同情したみたい。

~ かりがゐし 苗代水の 絶えしより うつりし花の 影をだに見ず ~

(花のように美しい紫の上さまがいらっしゃらなくなってから、あなたはわたしのところに来てくれなくなったわね)

 こうして、どうしても寂しいときにだけ源氏は奥さんたちのところを訪ねて話をしたりはしたんだけれど、もう前みたいに一晩中デートすることはなくなったんですって。 

To be continued ✈✈✈

 生前紫の上は明石中宮が産んだ女一の宮と匂宮を手元で育てておりとても可愛がっていました。
 その匂宮に「(二条院の)紅梅と桜の花が咲いたら眺めてあげてね」と紫の上は言い遺しました。
 匂宮は大好きなおばあちゃまの願いどおり花を咲かせた桜を大事にしているようですね。
 紫の上と匂宮の微笑ましい約束を聞いた源氏はまた紫の上を想いしんみりしてしまいます。

 「春の御方」と称されたほど春を愛した紫の上。
 愛する人が愛した季節が巡ってきても愛する人がいない辛さですね。

彼女を恋ひ、彼女を慕い、彼女を偲び……
源氏の嘆きの和歌の数々

関連する【別冊】部分はこちら

  • 【別冊】GENJI
    topics 37 キミがいない世界
  • 🖌Genji Waka Collection

    ~ 光なき 谷には春も よそなれば 咲きてとく散る もの思もひもなし ~(古今和歌集)

    女三宮が自身の心情を表すのに用いた古今和歌集の歌

    ~ 深草の 野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは 墨染に咲け ~(古今和歌集)

    藤壺の宮が逝ったときに六条院(源氏)が引用した古今和歌集の歌

    ~ 泣く泣くも 帰りにしかな 仮の世は いづくもつひの とこよならぬに ~

    六条院(源氏)が明石の御方のところに泊まらずに帰るときに詠んだ歌

    ~ かりがゐし 苗代水の 絶えしより うつりし花の 影をだに見ず ~

    紫の上のことを忘れられない六条院(源氏)のことを明石御方が詠んだ歌

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