episode 3. 薫と大君
GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川
Chapter 45.若きエリートの悩み
源氏物語 第四十五帖 橋姫
episode 3. 薫と大君
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第四十四帖 竹河(Chapter 44)まで Part3-1 完結
源氏が亡くなったあとの物語です。源氏の孫で今上帝と明石中宮の皇子の匂宮と源氏と女三宮の子の薫は成長し、宮中でも「匂う兵部卿 薫る中将」ともてはやされています。薫は自身の出生について悩んでいます。
夕霧や柏木の弟の紅梅、玉鬘は子供たちの婚活の時期で、娘には匂宮や薫と結婚させたいと考えているようです。
超ざっくり GENJI
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
本章です🎵
第四十五帖 橋姫(Chapter 45)第二話(episode 2)まで
世の中に興味がなく、けれども出家に踏み切れない薫は源氏の弟で俗聖として宇治で暮らしている八の宮に興味を抱きます。何度も宇治に通ううちに八の宮のふたりの姫のことも気になり始めます。
あるとき宇治を訪ねると八の宮は不在でふたりの姫君が楽器を演奏しているところを薫は垣間見ます。美しいふたりに心惹かれた薫はもっと近づきたいと思います。
episode 3. 薫と大君
【超訳】橋姫 宇治十帖
薫 20~22歳 匂宮 21~23歳
大君 22~24歳 中の君 20~22歳
冷泉院 49~51歳
~ 朝ぼらけ 家路も見えず 尋ねこし 槙の尾山は 霧こめてけり ~
(夜が明けるけれど霧が立ちこめていて帰り道がわからないんだ=帰りたくないな)
~ 雲のゐる 峰のかけぢを 秋霧の いとど隔つる 頃にもあるかな ~
(雲のかかっている山に霧まで立ちこめているからわたしたちの間にはもっと隔たりができてしまうわね)
~ 橋姫の 心を汲みて 高瀬さす 棹の雫に 袖ぞ濡れぬる ~
(姫君たちが寂しく暮らしているかと思うと泣けてくるよ)
~ さしかへる 宇治の川長 朝夕の 雫や袖を くたしはつらん ~
(もうずっとこうして暮らしているもの。泣きすぎて涙をふく袖が朽ちてしまうほどなの)
橋姫というのは宇治橋に祀られています。
薫はその橋姫にたとえて和歌を詠みました。
寂しいよね。僕が話し相手になるよ。とアプローチする薫。
大丈夫です。もうずっと寂しく暮らしていますから。とかわす大君。
このふたりに恋が芽生えるのでしょうか……。
愁いの貴公子 孤高のイケメン
救いを求めて宇治へ
topics 40 ウジウジ薫宇治へゆく
🖌Genji Waka Collection
~ 朝ぼらけ 家路も見えず 尋ねこし 槙の尾山は 霧こめてけり ~
薫が姉妹に贈った歌
~ 雲のゐる 峰のかけぢを 秋霧の いとど隔つる 頃にもあるかな ~
大君が控えめに返した歌
~ 橋姫の 心を汲みて 高瀬さす 棹の雫に 袖ぞ濡れぬる ~
寂しく暮らしているんでしょ? と薫が姉妹に同情した歌
~ さしかへる 宇治の川長 朝夕の 雫や袖を くたしはつらん ~
たくさん涙を流してきたわ、と大君が返した歌
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