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episode 2. 正妻とアイジンの戦い?!

2022-07-21chapter9車争い,葵祭,第九帖,,六条御息所,光源氏,源氏物語,紫式部,葵の上,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻

Chapter 9.オンナのオンネン

    源氏物語 第九帖 葵

episode 2. 正妻とアイジンの戦い?!

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第八帖 花宴(Chapter 8)まで
 藤壺女御は源氏との罪の子を桐壺帝の皇子として出産します。
 一方、紫の君は自宅の二条院で和歌や琴などを学び、成長しています。

 春になり、桜咲く朧月の夜に源氏は宮中でひとりの女性と出会い恋に落ちます。あとになってその女性が自分の兄である東宮(皇太子)の后になる予定であることを知ります。しかも彼女は政敵右大臣の娘で弘徽殿女御の妹でした。けれども源氏は一度逢っただけの彼女を探しだします。この女性が朧月夜の君です。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴

本章です🎵

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 9 葵 オンナのオンネン 

第九帖 葵(Chapter 9)第一話(episode 1)まで
 宮中でも憧れの存在である六条御息所ろくじょうのみやすんどころ付き合っている源氏ですが、正式に結婚するつもりはないようです。プライドの高い六条御息所は源氏と距離をおこうと考えます。

episode2. 正妻とアイジンの戦い?!

第九帖【葵】
 源氏 22~23歳 紫の上 14歳~15歳
 藤壺中宮 27~28歳 
 六条御息所ろくじょうのみやすんどころ 29~30歳
 葵の上 26歳 夕霧 1~2歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

そんな頃、正室の葵の上が妊娠したの。自分の子どもを、ようやく堂々と自分の子どもと言える子どもを身ごもってくれた葵の上のことを源氏はとても大切にして、夫婦仲もよくなってきたようなの。妊娠して体調のよくない葵の上に付き添い、神仏にもお参りをして、大勢いる愛人のところには通わなくなったみたいなの。

京で大きなお祭りが開かれることになり、華やかな行列が街を練り歩き、源氏もその行列に参加することになったの。みんなその盛大なお祭りの見物に行きたがったの。光る源氏大将げんじのたいしょうが行列に出るというので女子達は大騒ぎ。

上賀茂神社

葵の上は妊娠していて具合がよくなかったんだけど、母親が
「気分転換にお祭りに行っていらっしゃい」
 と言うし、仕えている女房たちもお祭りを見たがっているのでしぶしぶ出かけることにしたの。

ゆっくり出かけて行ったから、もう行列を眺める特等席は埋まっていたのね。高貴な方達は牛車ぎっしゃの中から下ろした御簾みすごしに眺めるの。だから牛車を行列のよく見えるところに停めたいのよ。そうしたら葵の上の家来が自分たちは源氏大将の正室だからと特等席にいた人達のあいだに割り込もうとしたの。そこに見るからに高貴な人が乗っていそうな牛車が停まっていて、その牛車もどかそうとしたんだけど、その牛車の家来たちも、こちらは身分の高い女性が乗っているからどかないともめ始めたの。

牛車

その牛車に乗っていたのが六条御息所だったのね。こっそりと誰にも知られずに源氏カレを眺めようと来ていたのに、家来が騒ぐからみんなにバレちゃったの。葵の上の家来と六条御息所の家来で乱闘になってしまい、御息所の牛車の一部が破損してしまったの。
「正室と愛人の争い」なんて冷やかされて、恥ずかしくて、御息所はもう帰りたいと言うんだけど、もう混みあっていて今さら帰ることもできなかったの。

そんな中行列がやってきて、源氏大将も見えてきたの。華やかな光源氏にみんなウットリ。馬に乗っている源氏も葵の上の牛車には気づいてきちんと挨拶をしたの。けれども六条御息所の牛車には気づかずに通り過ぎたのね。葵の上が正室で自分は数多くいる愛人のひとりにすぎないと六条御息所はつくづく思い知ったの。

翌日になって葵の上と御息所の家来の乱闘騒ぎを聞いた源氏は御息所が傷ついただろうとお見舞いに行くんだけど、会ってはもらえなかったの。

 この「車争い乱闘騒ぎ」は源氏物語の中でも有名なエピソードです。元東宮妃という高貴な身分でプライドが高い六条御息所はこの事件で恥をかかされ、源氏の正室の葵の上に対して猛烈な嫉妬心を抱くようになります。

 隠れてひっそり源氏恋人を眺めようと来てたのに、お忍びがバレてしまい、周囲から愛人なんて言われて六条御息所は我慢がなりません。プライドをズタズタにされてしまい、恨みの矛先は葵の上に向いてしまいます。

To be continued ✈✈✈

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