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源氏の世界⑥ 艶やかなる十二単

2022-04-30GENJI HEIANトリビア色合わせ,,かさね,唐衣裳,袿姿,平安女子の衣装,十二単,HEIAN,平安トリビア,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【別冊】

HEIAN トリビア

源氏の世界

艶やかなる十二単

 HEIAN Lady’s Collection 

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GENJI 【別冊】HEIAN トリビア

 千年語り継がれる不朽の名作『源氏物語』も実はツッコミどころ満載!?
 源氏物語をはじめ、平安時代の古典をより楽しむためのエッセイです。現代とは全く異なる家族の形態、暮らしの様式、恋愛模様など平安トリビアと源氏物語についてつぶやくトピックスなどです。


 古典を専門には学んでいないイチ源氏物語ファンの書く軽いタッチのハンドブックです。よかったらご覧になってください。トーク集などは妄想を含みますので、見解の相違もあるかもしれませんが、大目に見てやってください。史実、原作と異なる等、明らかな間違いはご指摘いただきたいのですが、基本的にはゆるく、広いお心でお読みいただければと思います。
 お歴々の源氏物語を研究されている方々、現代語訳をなさっている皆様、源氏物語ファンの皆様方、それから紫式部サマ、どうか怒らないでください。お願いします。

 本章はGENJI HEIAN トリビア です。
 源氏物語の舞台となった平安時代トリビアをご紹介します。

 源氏物語が書かれたのが約千年前(1008年頃)で、物語は当時より50~100年前あたりの醍醐・村上両朝(897年~967年)前後を想定しているらしいです。(参考文献:源氏物語の謎 増淵勝一著)
 そんな平安時代の衣食住にまつわる暮らし方や今とかけ離れた家族制度や恋愛観などをご案内します。

主な参考文献はこちら

 現代の暮らし方や考え方と比べながら楽しんでいただけたなら嬉しいです。

GENJI World ⑥ 艶やかなる十二単

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長い長い源氏物語。今回は物語の時代の衣装のお話でも。女性編。HEIAN Lady’s Collection ね。
 十二単じゅうにひとえという衣装です。おひなさまが着ていらっしゃる衣装といえばなんとなく想像がつきますか?

日本には四季があって気候も違うし、季節季節を感じさせる花や自然があるわね。だからそんな季節の色や柄を衣装でも表したのね。千年前の女の子たちだっておしゃれはきっと好きだったはず。
その時代の女の子たちは出かけられないから現代よりずっとずっと楽しめることは少なかったと思うの。それでも部屋から見えるお庭の四季を感じながらおしゃれを楽しむことはできたかなぁなんて想像をするのよね。

十二単って名前はつくけれど、何も12枚の着物を着たってワケではないみたい。何枚重ねないといけないという決まりもなかったみたい。だからあれもこれもと重ねすぎて重さが20㎏にもなっちゃって動けなくなったってお話もあるくらい。でも平均して12㎏くらいの重さはあったんですって。いくらお部屋の中で動かないとはいえ、座っているだけでも疲れそうね。しかも暑そう。冬ならいいけど。

十二単
十二単

もちろん現代と同じように正装と普段着というように衣装にも格があったの。白いひとえのお着物に袴をはきます。これを基本形とするわね。これに何枚かお着物をゆったりと羽織るのが(今でいうならコートやカーディガンっぽく?)普段着の袿姿うちきすがたね。お出かけしないお姫さまや奥さま方はこの服装だったみたい。

そしてさっきの基本形の上に襟のグラデーションを見せながら何枚もお着物をきっちりと着こんでいくのが重袿かさねうちき(今でならノーカラーのシャツの重ね着?)で、さらにその上に唐衣からぎぬ(今でいうジャケット?)と(腰につける後ろ部分のみのチュール)をつけたのが正装となる唐衣裳からぎぬもといってこれがいわゆる十二単ね。一番格の高い正装となります。宮中でお仕えする女官たちなどがこの服装だったみたいね。源氏物語作者の紫式部センセイもこんなお衣装でお勤めしていたのね。未婚の人が着る十二単と既婚の人が着る十二単では違いがあったみたいよ

これらの衣装も年中同じものを着るわけではないの。もちろん気候も違うので秋冬は綿入りのものを着るし、夏は薄衣になるの。どうやらシースルーのような生地もあったみたい。わざと内側の色や柄を透けて見せたりもしてたみたいよ。おしゃれよね。それから使う色の組み合わせで季節を表したみたいなの。春の組み合わせの色、夏の組み合わせといったように。おそらくそういった衣装を見て、纏って、季節を感じたのよね。この色合わせがものすごくステキなの。ごくごく一例をご紹介。

「かさね」とは着物の表の色と裏の色の組み合わせのことです。そでの内側や裾からちらっと見える裏側の色にまでこだわっています。「かさねの色目」は襟元のグラデーションです。


かさねの色目」外側から内側にかけての襟元のグラデーション
◇紫の匂ひ  濃紫・紫・紫・淡紫・さらに淡く・紅
◇山吹の匂ひ 朽葉・淡朽葉・淡朽葉・さらに淡く・黄・青
「かさね」着物の表地と裏地の組み合わせ
◇若草 表―淡青 裏―濃青
◇桜  表―白 裏―赤
紅躑躅べにつつじ 表ー蘇芳すおう 裏ー薄紅

春

「紫の匂ひ」は藤壺の宮さまに似合いそう。
 華やかな顔立ちの紫の上には「紅躑躅」はどうかな。彼女は春のイメージ。


かさねの色目」外側から内側にかけての襟元のグラデーション
◇藤  淡紫・淡紫・さらに淡く・白・白・白
◇菖蒲 青・白・紅梅・淡紅梅・白
「かさね」着物の表地と裏地の組み合わせ
◇葵  表―淡青 裏―紫
撫子なでしこ 表―紅 裏―淡紫

夏

「葵」の袿姿は花散里さまにぴったりなんじゃないかな。
「藤」の襲の唐衣裳はどこまでも淡い源氏のお母さんの桐壺の更衣のイメージ。


かさねの色目」外側から内側にかけての襟元のグラデーション
紅紅葉くれないもみじ 紅・淡朽葉・黄・濃青・淡青・紅 
◇青紅葉 青・淡青・黄・淡朽葉・紅・蘇芳すおう
「かさね」着物の表地と裏地の組み合わせ
◇紅葉 表―紅 裏―蘇枋すおう
竜胆りんどう 表―蘇枋すおう 裏―はなだ

秋

鮮やかな色合いの「紅紅葉」の唐衣裳は美女さんの朧月夜尚侍ないしのかみかな。後宮でも目立ちそう。


かさねの色目」外側から内側にかけての襟元のグラデーション
◇雪の下 白・白・紅梅・淡紅梅・より淡く・青 ◇梅重ね 淡紅梅・内側より淡く・紅梅・紅・濃蘇枋こきすおう濃紫こきむらさき
「かさね」着物の表地と裏地の組み合わせ
◇雪の下 表―白 裏―紅
◇椿   表―蘇枋すおう 裏―紅

冬

赤紫色の蘇芳に紅の組み合わせの「椿」は明石の君に似合いそうかな。

どうですか? それぞれの色の組み合わせ方にまで名前がついているの。おしゃれでしょう? そしてその命名センスには感嘆するばかり。

「あら今日のお色目は藤なのね。そうね、もう夏だものね」
「そちらのかさねは葵なのね」

 なぁんてファッションチェックしたのかしら? なんだかおしゃれで素敵! だけど……、一体何枚のお衣装を持っていなければならないのだろう。朝、衣装を用意するのだけでも大変そう。いくらお付きの女房がいても大変そう。そして着付けも大変そう。

色合わせ
色合わせ

「えっと、まず白を着て、それから白、あっそれからそこの薄い紫とって~」
「あらやだ、白一枚抜けちゃった。じゃ、この紫をいったん脱いで~」
「裏を紫にして、その上から淡青を着て……」

 タイヘンそうだけれど、楽しそう。そんな風にしておめかしするのだからみんなに見て欲しいでしょうにね。この時代の姫はお出かけしないし。あ、でもそんな風にサイコーにおしゃれして夜に恋人や夫が来てくれるのを待つのかな。綺麗に着飾ってるんだから、みんなに見て欲しいし、褒めてほしいわよね。

十二単
後ろ姿

それはさておき、日本古来の色使い、とっても素敵です。単に濃い淡いのグラデーションだけでなく、一番内側にグラデーションに関係ない効かせ色を持ってきたり、色合わせの参考になると思いませんか?

今も春らしくパステルカラーを選んでみたり、夏には涼しげな色を着たり、秋にはシックな色の洋服に目がいったりするでしょう? 
 千年たった現代も季節に合わせておしゃれを楽しむ。季節の色を感じる。昔の「襲の色目」を参考にしてみる? 夏はさておき、秋冬のコーディネートなら重ね着の参考にできるかも。

令和の即位の礼の際に皇后さまはじめ女性皇族の方々がお召しになっていらっしゃいましたね。まるで平安時代にタイムスリップしたよう。What a wonderful Japanesqueなんて素敵にジャパネスク !!

 1000年経った今も受け継がれる衣装文化。反物を織り、染め、縫い上げる。繊細な色合わせ。完璧な着付け。いくつもの宝飾品、小物類。どれだけの数の職種の方たちが受け継ぎ守り通してきたのでしょうね。なんて美しい平安文化。 「やまとのくにの伝統」を世界中にアピールすることができましたね。

十二単

To be continued ✈✈✈

 倉木麻衣さんのMPV「渡月橋 ~君 想ふ~」で十二単姿が見られます。総重量24㎏、総額800万円の衣装だそうです。とても綺麗ですよ。興味のある方は検索してみてくださいね。

源氏の世界⑥ 艶やかなる十二単

 こちらのサイトで平安時代の衣装が見られます。(他の時代の衣装も)よかったら覗いてみてくださいね。

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