episode 4. 豪華なホームパーティー

そんなお琴のレッスンの演奏が聴きたくて明石女御が六条院に帰省してくるの。ちょうど妊娠もしていたの。紫の上や明石女御が幼いころ源氏は仕事が忙しくて琴は教えなかったから、今回のお琴は貴重なレッスンだったみたいね。

女楽当日。紫の上が和琴、明石女御が筝そうの琴、明石の御方は琵琶で女三宮が琴きんの琴を担当するの。
　梅の花が満開で女房、童女たちの衣装も華やかで会場は素晴らしい様子なの。女房や童女達はお仕えする女君ごとにお揃いの色目の衣装なのよ。

いよいよ女楽本番ね。特に明石の御方の琵琶は名人級なのね。夕霧は紫の上の和琴の音色に聴きいるの。懐かしく、柔らかく魅力的な演奏なんだけれど、ときどきハッとするようなアレンジもあって素晴らしいってもう大絶賛なの。源氏も紫の上の演奏には感心して、やっぱりこの人以上の女性ひとなんてどこにもいないよなって改めて思うのよね。

明石女御の筝の琴も可憐で優美な音を奏でているの。
　女三宮の琴は他の人よりはまだ未熟だけれど、あぶなげなく弾いていて「ずいぶん特訓したんだな」って夕霧も感じているみたい。
　途中からは夕霧や源氏も唄で参加して優雅な音楽三昧の夜ね。