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summary 2-2 御法~幻(雲隠)

2022-02-26summary,GENJI 【超訳】,part2-2雲隠,,御法,summary,ざっくりまとめ,光源氏,源氏物語,紫式部

1日1000文字源氏物語

GENJI summary

第二部 幾重にも広がる恋の水紋
Part 2-2(御法みのり~幻(雲隠))まとめ

Let’s enjoy GENJI world comfortably.

Welcome to SenmojiGenji World!!

お気楽お気軽源氏物語ワールドにようこそ!!
「1000文字源氏物語」倶楽部の管理人のりらです。

全54巻の大長編小説の源氏物語。
当ブログで分類している第二部「幾重にも広がる恋の水紋」が完結しました。

話し言葉で【超訳】する源氏物語。
どうでしょうか。お楽しみいただけていますか?

多くのキャラクターやエピソードが登場しました。
源氏物語は多くの学者さんがいろいろな区分けをしています。
当ブログではこのように分けています。

  • 第一部 
    • Part1-1 第一帖【桐壺】~ 第十一帖【花散里】
    • Part1-2 第十二帖【須磨】~ 第二十一帖【乙女】
    • Part1-3 第二十二帖【玉鬘】~ 第三十一帖【真木柱】
    • Part1-4 第三十二帖【梅枝】~ 第三十三帖【藤裏葉】
  • 第二部
    • Part2-1 第三十四帖【若菜上】~ 第三十九帖【夕霧】
    • Part2-2 第四十帖【御法】~ 第四十一帖【幻】
  • 第三部
    • Part3-1 第四十二帖【匂兵部卿】~ 第四十四帖【竹河】
    • Part3-2 第四十五帖【橋姫】~ 第五十四帖【夢浮橋】

第二部Part2-2のざっくりまとめです。

Part 2-2登場キャラ相関図

Part 2-2 登場キャラ

第二部 幾重にも広がる恋の水紋

Part 2-2 御法みのり~幻(雲隠)

主な登場人物

紫の上
Murasaki-no-ue

藤壺の宮の姪で、源氏が幼いころから育て、結婚。源氏の最愛の妻。六条院春の御殿主。
明石御方が産んだ明石の姫君を育て上げ東宮に入内させる。
一方で源氏の女性関係で心労がたたり病に臥せってしまう。出家を願い出るが源氏に認めてもらえなかった。源氏の必死の看病もかなわず息を引き取る。

花散里
Hanachirusato

桐壺院の妃である麗景殿女御の妹。源氏が少年のころからの付き合い。控えめで多くを望まない性格で源氏にとって心安らぐ存在。源氏から息子の夕霧、養女の玉鬘の母親代わりを任せられている。六条院夏の御殿主。

明石の御方
Akashi-no-onkata

源氏の一人娘となる明石の姫君を出産。源氏に請われ京に上るが、娘の将来のために身分の高い紫の上に養女にするため娘を手放す。六条院の冬の御殿主。
明石の姫君の入内に伴い女房として後宮に上がり姫との再会を果たす。紫の上とは友情を深める。

秋好中宮あきこのむのちゅうぐう
Akikonomu-no-chugu

さきの春宮と六条御息所の娘。朱雀帝の御代に伊勢の斎宮となり、母親とともに伊勢へ赴く。任期を終え京に戻るが母が他界。源氏の養女となり冷泉帝に入内、中宮となる。六条院秋の御殿主。母が亡くなった秋に心を寄せるエピソードから秋好あきこのむと呼ばれるようになる。

夕霧
Yugiri

源氏と葵の上の息子。葵の上の実家で祖父母によって育てられる。一緒に育った雲居の雁とは従姉弟同士で結婚の約束をしていたが、雲居の雁の父である内大臣に交際を反対されてしまう。実力で出世して内大臣に認めてもらい、雲居の雁との結婚の許しを得る。
少年の頃に偶然見かけた紫の上の姿に心を奪われ憧れ慕っていた。紫の上の逝去で大きな悲しみに暮れる。

明石中宮
Akashi-no-cyugu

源氏と明石御方の娘。母親の身分が低いため、紫の上の養女となり、愛情豊かに育てられる。
東宮に入内して明石女御、中宮となる。入内後に明石御方が真実の母と知る。3男1女を産む。

養母である紫の上を大切に想い、紫の上が息を引き取るときに手をとり看取った。

匂宮
Niou-no-miya

明石中宮の三男。紫の上の元で育てられ特に可愛がられる。祖母の紫の上から二条院を託され、梅と桜を大切にする約束をする。
約束通り二条院の桜を愛で、源氏に紫の上との約束の話を聞かせる。

光源氏
Hikaru-no-genji

桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれる。母を亡くし、帝のはからいで臣下に下り源氏姓を名乗る。憧れの藤壺の宮への想いが満たされないまま数々の女人と付き合い愛を探し求め、愛にさすらう。
大豪邸六条院を造営。冷泉帝から准太政天皇の位を授かる。
多くの女性と関係を持ったがそのことで紫の上を傷つけ苦しめていたことに晩年気づく。紫の上を失ってからはひたすら彼女を想い、彼女を恋い慕い、嘆き悲しむ。
嵯峨に出家して数年後に逝去したとされている。

これまでの登場キャラ

主な登場人物

桐壺院
Kiritsubo-in

源氏の父。桐壺更衣と源氏を寵愛する。桐壺更衣を亡くしたあとに容姿がよく似ている藤壺の宮を入内させ中宮とした。故人。

桐壺更衣
Kiritsubo-no-koi

源氏の母。さほど身分は高くなかったが亡き父親の遺言で桐壺帝に入内。帝からの寵愛を受け源氏を出産するが、弘徽殿女御らの嫌がらせを受ける。源氏が3歳のときに亡くなる。故人。

葵の上
Aoi-no-ue

源氏が元服時に結婚した正室。打ち解けない夫婦仲だったが息子夕霧を出産。直後に亡くなってしまう。

空蝉うつせみ
Utsusemi

伊予のかみの妻。一夜を過ごした源氏と文の付き合いを続ける。
夫の死後出家。源氏が東の院に呼びよせる。

夕顔
Yugao

中流階級のカノジョ。源氏と付き合う前に頭中将とのあいだに娘をもうけている。源氏と隠れ家デート中に変死してしまう。源氏にとって心許せる癒しの存在。

藤壺の宮
Fujitsubo-no-miya

源氏の母に容姿が似ている理由で桐壺帝に入内。中宮となる。源氏から求愛され罪の子を宿し出産。桐壺院の一周忌後に出家。源氏の永遠の憧れのヒト。桜の季節に亡くなる。

朝顔の君
Asagao-no-kimi

源氏の従姉いとこ。源氏の初恋の君だが、朝顔の君が恋人関係になるのを拒む。源氏とは風流な文をやりとりする間柄。自身のタイミングで出家する。

末摘花
Suetsumuhana

都でウワサの深窓の令嬢。和歌が苦手なユニークキャラ。
源氏の謹慎、復帰後も一途に源氏の来訪を待ち続け、二条院の東の院に呼んでもらう。

玉鬘たまかずら
Tamakazura

デート中に変死してしまった夕顔の娘。父は太政大臣(元頭中将)。紆余曲折を経て源氏に養女として引き取られる。都中の公達から求婚され、源氏からも想いを寄せられるが、冷泉帝の尚侍として後宮に上がることに。しかし、玉鬘を諦めきれない髭黒大将に襲われ結婚することになった。

女三宮おんなさんのみや
Onna-sannomiya

朱雀院の内親王。母親を亡くしており、後ろ盾がないのを心配した朱雀院によって源氏に降嫁させられる。このとき13歳。
恋狂いの柏木に一方的に襲われ懐妊、薫を出産。源氏に柏木との密通を知られ責められ嫌味を言われる。出産後出家する。

朧月夜
Oborotsukiyo

源氏の兄、朱雀帝の妃。入内前に源氏と付き合っており、入内後も関係を続けていたが、皆にバレてしまいバッシングを受ける。
朱雀院の出家後実家に戻る。源氏に迫られ復縁。しばらく付き合いを続けるが、自身のタイミングで出家。ふたりの男性に愛されながら恋に生きた女性。

六条御息所ろくじょうのみやすんどころ
Rokujo-no-miyasunndokoro

前の東宮妃で未亡人。趣味も教養も高いセレブリティ。源氏を深く愛するあまり、源氏に関わりのある女人たちに恨みをいだくようになる。源氏の正室の葵の上を生霊となって呪う。
娘である斎宮の任期が終わり京に戻り出家。源氏に再会後に亡くなる。亡くなったあとも魂は源氏の元にあり、紫の上を呪って弱らせ、女三宮を出家に追いやった。

女二宮おんなにのみや
Onna-ninomiya

朱雀院の内親王。内親王との結婚を希望していた柏木と結婚するが、柏木は女三宮に懸想しているので幸せな夫婦生活とはならなかった。柏木の死後、夕霧から想われ心ならずも再婚。

冷泉院
Reizei-in

母は藤壺の宮。実の父は源氏だが表向きは桐壺帝の第十皇子として即位。
母の死後出生の真実を知り、臣下の子が帝位に就いていることに動揺するが、誰にも打ち明けることなく帝としての責任を果たす。
真実の父である源氏に帝位を譲りたかったが固辞されたので、准太政天皇の位を授ける。10歳で即位して18年在位して28歳で譲位、冷泉院となる。


Kaoru

女三宮が産んだ男児。源氏の二男とされているが、真実の父は柏木。気高い容姿でどこなく柏木に似ている。

朱雀院
Suzaku-in

桐壺帝の第一皇子。源氏の兄。母は弘徽殿女御。朱雀帝として即位、現在は帝位を冷泉帝に譲り朱雀院となる。
出家をするにあたり娘の女三宮を源氏に降嫁させる。この朱雀院の出家が第二部の波乱怒涛の展開の起点となる。

前太政大臣さきのおおきおとど(頭中将)
Saki-no-Ookiotodo

父は左大臣で葵の上の兄。源氏の友人でありライバル。娘の雲居の雁が源氏の息子の夕霧と想いあっているのを快く思わずふたりを引き離す。夕霧と雲居の雁を引き離してから6年、出世した夕霧を認め、娘との結婚を認める。
長男の柏木は自慢の息子だったが(大臣にとっては)原因不明の病に伏し亡くなってしまう。頼りにしていた長男の死を嘆き悲しむ。

柏木
Kashiwagi

太政大臣の長男。夕霧の親友で雲居の雁の義母兄。出世のために身分の高い女性との婚姻を望み、朱雀院に女三宮との結婚を願い出るが身分が釣り合わないと断られる。女三宮が源氏と結婚したあとも女三宮に固執し、自身が女二宮と結婚後も女三宮に懸想し、とうとう一線を越えてしまい妊娠させてしまう。女三宮との密通が源氏に知られてしまい病に伏す。男児の誕生と女三宮の出家を知ったあとに逝去。

雲居の雁
Kumoi-no-kari

太政大臣の二女。母親は離縁しており幼いころは夕霧と一緒に祖父母に育てられた。夕霧と想いあっているが父親に反対され、夕霧とは引き離されてしまう。ようやく内大臣が夕霧との結婚を認め、初恋を実らせた。夕霧とのあいだに4男4女をもうける。
夕霧が女二宮と結婚したことに傷つき腹を立て実家の内大臣邸に子供を連れて戻ってしまう。

藤典侍とうのないしのすけ
Tou-no-naishinosuke

源氏の従者惟光の娘。夕霧が雲居の雁と離れているころに五節の舞姫を務めていて見初められる。典侍として宮中で仕えている。夕霧とは恋人関係だった模様。夕霧と雲居の雁の結婚後、夕霧の側室となり2男2女を授かる。
夕霧と女二宮との結婚で雲居の雁が心を痛めているであろうと見舞いの和歌を贈る。

明石入道あかしのにゅうどう
Akashi-no-nyudo

明石御方の父。三位中将だったが播磨守となりその後出家。「一族から帝と皇后が産まれる」の願をかなえるために娘の良縁を望む。娘が明石女御を産み、東宮に入内し若宮を出産。自身は明石で勤行を続け、願を果たすと山へとこもった。

明石尼君あかしのあまぎみ
Akashi-no-amagimi

明石御方の母。娘の明石御方が明石の姫君を産んだので娘と姫君と共に京に上る。姫君の将来のために身分の高い紫の上に養母になってもらうことに賛成し明石御方を説得。姫君が女御となり出産のために六条院に里帰りしたときに再会、実の母が明石御方で自身が祖母であることを女御に明かす。いずれは皇后の祖母、帝の曾祖母となる。

弘徽殿大后こきでんのおおきさき
Kokiden-no-ookisaki

桐壺帝の妃。桐壺帝が寵愛する桐壺更衣に数々の嫌がらせをする。出産した第一皇子は朱雀帝として即位。妹の朧月夜を朱雀帝に入内させる。父は右大臣。
朧月夜と源氏の関係を朱雀帝への謀反と主張し源氏を政治の表舞台から追いやったが、朱雀帝が源氏を復職させたことで思惑通りにはならなかった。

近江の君
Omi-no-kari

内大臣が引き取った姫。個性的なキャラクターで、評判のいい玉鬘に対してあまりよく描かれていない。

髭黒大将
Higekuro-no-taisyo

東宮の従兄。病気の妻がいるが玉鬘に求婚し、玉鬘が宮中に上がると聞いて諦めきれず彼女の寝室に乱入し無理矢理結婚してしまう。

真木柱
Maki-no-hashira

髭黒の大将の娘。髭黒と玉鬘の結婚によって自宅を離れることになった娘が大好きな父にあてた手紙を柱にはさんだ。この歌が由縁で真木柱と呼ばれるようになる。源氏の弟の蛍兵部卿宮と結婚するがあまり幸せではないよう。

新弘徽殿女御しんこきでんのにょうご
Shin-Kokiden-no-nyogo

太政大臣(頭中将)の長女。冷泉院妃。中宮にはなれなかった。

印象的なエピソード ~ Impressive episode ~

詠み人別 By characters

クリックするとキャラクター別和歌コーナーに移動します ✈✈✈

   

 体調を崩し病に臥せっている紫の上は源氏に出家を願い出ますが認めてもらえない。源氏の許しなく出家を強行したくない紫の上は想い出の二条院で法要を催す。

 養女の秋好中宮や明石中宮や東宮(明石中宮の子)が供え物をし、長年準備していた法華経の経文を奉納する。

 紫の上は参列した明石御方や花散里の君に別れの歌を贈答する。
 爛漫の春、夢のように美しい情景の中での法要となった。

 紫の上は明石中宮の子である女一之宮と匂宮を育てており可愛がっていた。「大きくなったらこの二条院に住んでね。庭の梅と桜の花を眺めてあげて。仏様にもお供えしてね」
 紫の上は匂宮と約束を交わした。

 紫の上が亡くなってから訪れた春。匂宮は約束通り梅や桜を愛でる。紫の上との約束を聞いた源氏はまた紫の上を想い涙にくれる。

 秋になってますます弱っていく紫の上。明石中宮は紫の上を見舞うために宿下がりしてくる。源氏や紫の上と和歌をやりとりする中、紫の上が急変する。
 明石中宮に手を取られながら紫の上は息を引き取る。

 知らせを聞いた夕霧が駆け付ける。憧れの人の最後の姿を見てあまりの美しさ、清らかさに涙した。

 紫の上が亡くなり、彼女のいない季節が巡ってくる。女房や明石御方、花散里、夕霧と語らいながら紫の上を偲ぶ。何をしても何を見ても紫の上を想い、恋ひ慕う。

 月日が経っても哀しみは癒えるどころか増していくよう。源氏は身辺整理をしながら出家の準備を始める。

 本文なしでタイトル名だけで源氏の死を表現。

第四十帖【御法】~第四十一帖【幻】(雲隠)のざっくりまとめでした。

第二部が完結し、光源氏が生涯を閉じました。

 朱雀院の出家から始まったepisodeの連鎖。
 女三宮との結婚、朧月夜との復縁、紫の上の病、柏木と女三宮の密通、薫の誕生、女三宮の出家、柏木の死、夕霧と女二宮の結婚、紫の上の死、源氏の嘆き、そして隠棲。

 豪華絢爛、栄耀栄華を極めた源氏の翳りゆく晩年でした。

 フィクションとはいえよくここまでドラマティックにしたなぁと思ってしまいます。誰かが想いを遂げれば誰かが傷つく。誰かが喜びを感じれば誰かが哀しむ。なんとも深い物語ですが、ここでひとまず区切りです。

第三部は源氏の子の薫(真実の父は柏木)と源氏の孫の匂宮の物語です。
宇治十帖とも呼ばれるセクションです。

また訪ねてくださるのを心からお待ちしています♬

【超訳】GENJI
『1000文字源氏物語』

源氏物語ワールドに いってらっしゃい ✈✈✈

bon voyage!!

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小倉百人一首も【超訳】しています。
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