episode 4. 出家の準備
GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋
Chapter 41.思慕、痛恨、後悔、懺悔
源氏物語 第四十一帖 幻
episode 4. 出家の準備
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapte r41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第四十帖 御法(Chapter 40)まで
紫の上の病状は回復せず、出家の願いも認められません。幼いころから源氏に育てられた想い出の二条院で法要を催します。明石御方や花散里にもそれとなく別れの挨拶をします。
夏が過ぎ秋になり明石中宮に手を取られながら紫の上は息を引き取ります。源氏は壮絶な悲しみに襲われます。紫の上に憧れていた夕霧は最後に紫の上の眠った顔を見ました。夕霧の他にも秋好中宮や明石中宮など多くの人が紫の上の死を悼んでいます。
超ざっくり GENJI
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
本章です🎵
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第四十一帖 幻(Chapter 41)第三話(episode 3)まで
紫の上が亡くなった秋が過ぎ冬になり新年を迎えますが源氏の悲しみは癒えることがありません。女房たちから紫の上が源氏と女三宮との結婚や朧月夜や朝顔の君などのことを気に病んでいたと聞いた源氏は大切な紫の上を悲しませていたことを悔やみます。
紫の上が愛した春が巡ってきます。紫の上と約束をした孫の匂宮が桜の花を愛でています。源氏は何をしていても紫の上のことを想い、彼女がいない辛さにうちひしがれています。
夏になり紫の上の一周忌を迎えます。源氏の悲しみは癒えるどころか増していくようです。
episode 4. 出家の準備
【超訳】幻
源氏 52歳
夕霧 31歳 薫 5歳
明石御方 43歳
明石中宮 24歳 匂宮 6歳
~ かきつめて 見るもかひなし 藻塩草 同じ雲居の 煙とをなれ ~
(キミからの手紙は眺めて見るのももう虚しいんだ。キミと同じ煙になってくれ)
追儺とは大晦日に行われる宮中行事で、鬼(疫鬼や疫神)を払う儀式だそうです。民間の節分の豆まきの原型とも言われているようです。
参考文献:Wikipedia
~ 物思ふと 過ぐる月日も 知らぬ間に 年も我が世も 今日や尽きぬる ~
(物思いしながら月日を過ごしてしまったが、今年も俺の人生も今日で終わるんだ)
第四十一帖 幻
Chapter 41 思慕、痛恨、後悔、懺悔
episode 1. 彼女のいない冬
episode 2. 彼女のいない春
episode 3. 彼女のいない夏
episode 4. 出家の準備
紫の上を失ったあとの源氏の1年を描いています。和歌で綴る紫の上への想い。季節は巡り月日も流れますが、源氏の悲しみは癒えることはありませんね。
歌人の俵万智先生は「四季の移ろいと例年通り行われる季節の行事を紹介し、いつも隣にいたはずの、今年はそこにいない紫の上を忍び嘆いている源氏の姿を1年をとおして描いている」とこの第四十一帖【幻】を評しています。確かに年間行事が順に紹介されていますね。
それに合わせて多くの和歌が登場しました。
第四十一帖 全編紫の上への思慕と懺悔
紫の上亡きあとの嘆きの源氏
topics 37 キミがいない世界
🖌Genji Waka Collection
~ かきつめて 見るもかひなし 藻塩草 同じ雲居の 煙とをなれ ~
紫の上からの手紙を天に返しながら六条院(源氏)が詠んだ歌
~ 物思ふと 過ぐる月日も 知らぬ間に 年も我が世も 今日や尽きぬる ~
六条院(源氏)の最後の歌
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