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episode 1. 浮舟の死

2022-07-20chapter52第五十二帖,宇治川,自死,宇治,宇治十帖,蜻蛉,大君,中の君,匂宮,,浮舟,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川

Chapter 52. 激流の果て

    源氏物語 第五十二帖 蜻蛉かげろう

episode 1. 浮舟の死

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源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第五十一帖 浮舟(Chapter 51)まで
  自宅で出会った姫が薫の恋人であると匂宮は突きとめ、薫が囲っている宇治まで乗り込み浮舟と強引に関係を持ってしまいます。浮舟も薫に申し訳ないと思いながらも匂宮にも惹かれてしまいます。将来のことも考え責任を持とうとしてくれる誠実な薫と激情的な行動で心を惑わせる匂宮のあいだで浮舟は三角関係に苦悩します。

 匂宮は薫から浮舟を奪おうとし、匂宮と浮舟の関係を知った薫はふたりを逢わせないように宇治の山荘を武士で武装します。どちらかを選ぶと選ばなかった方を傷つけると考えた浮舟は自身が消えてしまおうと決断し、辞世の句を詠みます。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!


GENJI Summary Part2-1 (若菜上 ~ 藤裏葉)まとめ

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔


GENJI Summary Part2-2 (御法 ~ 幻)まとめ

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

本章です🎵

Chapter 52. 激流の果て
 episode 1. 浮舟の死

【超訳】蜻蛉かげろう 宇治十帖
 薫 27歳 匂宮におうのみや 28歳
 中の君 27歳 浮舟 22歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

宇治では浮舟の姿が見えないので屋敷中が大騒ぎなの。けれども事情を知っていて辞世の歌を見た女房は、浮舟が悩みぬいた結果宇治川に身を投げたんじゃないかって心配するの。匂宮と薫の三角関係に苦しんでいたことを知っていた女房の右近も
「あの優しくおっとりした姫さまが自死なさるなんて……」
「どんなことも隠し事はなかったのに……」
 声をあげて泣くの。

匂宮も浮舟からの手紙に胸騒ぎがして宇治に使いを出すと、浮舟が死んだという知らせが届くの。薫が浮舟を隠して「死んだ」と噂をながしているんじゃないかって疑うの。とてもじゃないけれど信じられない匂宮はあの密会デートに付き添ってきた侍従という女房から話を聞くんだけれど、やっぱり答えは変わらないの。せめて遺体でもあれば信じられるんだけれど、探しようがないわよね。

三角関係の事情を知らない女房や浮舟の乳母たちの悲しみようもすごいの。そこに知らせを聞いた浮舟のお母さんもやってくるの。お母さんも匂宮とのことは知らないから娘が宇治川に身を投げたなんて考えられないの。鬼に食われたんじゃないか、狐に化かされたんじゃないかとかしか思いつかないの。右近と侍従のふたりは浮舟が自死したことや三角関係のことを隠し通して「お姫様は病死した」ということにするの。そしてその日のうちにひっそりと浮舟の葬儀を行うの。

そのころ薫はお母さんの女三宮が病気だったので石山寺(現・滋賀県大津市)に籠っていたの。そこに浮舟の訃報が届いたの。薫も匂宮が隠したんじゃないかってまずは疑うんだけど、もう葬儀も行ったという知らせに驚きどうして自分が行くのを待たなかったのかって不満も感じるの。

それにしても宇治というところはなんて不吉な場所なんだろう。大君が亡くなった場所に浮舟を匿い、その浮舟は匂宮とも恋仲になり、あっけなく死んでしまった。薫は自分の迂闊さを悔やんだの。
 浮舟の美しさや愛らしさを思い出して恋しさが募る薫。
 彼女が生きている頃にはこんなに恋しているとは気づきもせずに人里離れた宇治で寂しい想いばかりさせてしまった。本当に僕は恋愛にうといって悔やむことばかりなの。

激流

To be continued ✈✈✈

 薫と匂宮、どちらも自分を呼び寄せようとしており、どちらも選ぶことができない浮舟は自死を選んでしまったようです。宇治の屋敷は悲しみにくれています。
 浮舟ママは娘と匂宮の関係を知りません。薫が世話してくれており、娘が自死するような理由に見当がつかないでしょうね。

容姿端麗、誰もが憧れる華やかさ
唯一のコンプレックスが…… 

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