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episode 12. 明石入道の見た夢、源氏の占い

2022-07-20chapter34-3第三十四帖,若菜上,明石女御,明石御方,明石尼君,明石の姫君,明石入道,和歌一覧,和歌,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋

Chapter 34-3.慶びの春と忍び寄る影

    源氏物語 第三十四帖 若菜上(三)

episode 12. 明石入道あかしのにゅうどうの見た夢 源氏の占い

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源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第三十四帖 若菜上(二)(Chapter 34-2)まで
  源氏の兄である朱雀院は出家の準備を始めますが、内親王(娘)の女三宮は母親を亡くしており後ろ盾がないので将来を心配しています。

 朱雀院は誰かに嫁がせようと考え、源氏に結婚を打診します。源氏は最初は固辞しますが、女三宮が藤壺の宮と血のつながりがあることに気づき結婚を了承してしまいます。この結婚によって紫の上は絶望を味わいます。降嫁してきた女三宮は幼いばかりの姫宮で源氏は早くも結婚を後悔します。

 朱雀院の出家により妃であった朧月夜は実家に戻り、源氏は逢いに行きふたりは復縁します。ただでさえ女三宮との結婚で絶望していた紫の上は源氏からこのことを聞き泣いてしまいます。
 源氏は女三宮が幼いばかりの姫宮だったので、今まで以上に紫の上の素晴らしさに感じ入ります。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

本章です🎵

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 34-3 若菜上(三) 慶びの春と忍び寄る影 

第三十四帖 若菜上(三)(Chapter 34-3)第二話(episode 11) まで
 明石女御は里帰り出産時に自身の出生の事情を知りました。無事若宮を出産すると、育ての親の紫の上と産みの母の明石の御方は協力し合って若宮の世話をしてくれます。

episode 12. 明石入道の見た夢、源氏の占い

【超訳】若菜上(三)
源氏 41歳 紫の上 33歳
女三宮おんなさんのみや 15歳
明石女御あかしのにょうご 13歳
柏木 25歳 夕霧 20歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

明石にも若君誕生のニュースは伝わり、明石の御方のお父さんの明石入道あかしのにゅうどうは願いがすべて叶ったからと明石のお屋敷を離れて山奥に籠ってしまうの。最後に娘の明石御方に長い長い手紙を書いたのね。

 それには姫君(明石女御)の若宮出産を祝い、明石御方が産まれる前に見た夢の話が書いてあったの。

夢の中で入道は須弥山しゅみせん(仏教で世界の中心となる山)を右手に持っていて、その山の周りを月と日の光がさしているの。入道自身は山の陰になっていて日は当たらないんだけど、その山を広い海に浮かべて置いて入道は小さい舟で西の方に去っていったんですって。

この夢は入道に娘が産まれてその子孫から帝(日)と皇后(月)が産まれることを暗示していたの。それからはその夢が現実になるようにさまざまな願をかけて明石御方を育てたの。そして夢のとおりに明石御方は姫君を産んでその姫君が入内して妃となって若宮を産んだわよね。

きっとこのまま姫君が皇后になって若宮が帝になるだろうから入道の夢のすべてが叶うことになるわね。そうすると、入道が極楽浄土に行く(西の方に船で行く)ことも叶うだろうから、私がいつ死んでも気にすることはないけれど、願を叶えてくださった仏様へのお参りはするようにって書いてあったの。

~ 光いでん 暁近く なりにけり 今ぞ見し よの夢語りする ~

(夢が叶いそうになったので初めてこの夢の話をしてみました)

奥さんの明石の尼君宛てはとても短い手紙だったんだけど、長生きして若宮の御代になるのをごらんなさい。私とは極楽浄土で逢いましょうって書いてあったんですって。

 この手紙を書いた3日後に山へ入られたと使者が話すのね。明石を離れたときがそのまま永遠のお別れになってしまったと明石尼君と明石の御方は大きな悲しみにくれたの。

明石御方は手紙を女御さまに渡すの。おじいさまの想いを忘れないように、それから紫の上の御恩を決して忘れてはいけないと話すのね。そのあと源氏もやってきて入道の手紙を読んだの。特に夢の話には興味をひいたのね。(源氏も占いで帝と皇后が産まれるって言われたから)そしてやっぱり明石御方と恋に落ちて姫君が産まれたのは宿命だったんだなぁって思うのですって。

水晶
占い

あなたの産まれた事情はこうだけど、紫の上の有難さを忘れちゃいけないからね、実の子でないあなたを愛し慈しんで育ててくれて、今もあなたを愛してくれているんだからねと源氏は女御さまに話をしたの。側で聞いている明石の御方にも源氏が紫の上のことを特別に想っていることがわかったみたいね。

源氏は紫の上とうまく連携して女御や若宮の世話をして仲良くしてくれていることを明石御方に感謝するの。源氏が紫の上のところに戻って行くのを見て、明石御方は今まで以上に源氏が紫の上を愛しているように感じられるの。高貴な女三宮でも紫の上に敵わないのに、身分の低い自分がよく源氏の夫人になっているわってしみじみ感じたみたいね。

To be continued ✈✈✈

 明石入道が見た夢は源氏の占いと同じ内容でしたね。
 源氏が明石で明石御方と出逢って姫君を授かったことは紫の上にとっては「心が死んだ」と評論家が開設するほど絶望的な出来事でしたが、明石一族サイドから見ると一族から帝と皇后を輩出する出世物語となります。
 そして「子供のひとりが皇后になる」という源氏の占いも明石御方との出逢いから現実になります。

 明石の入道はこの宿願のために明石に移り住み勤行にいそしみました。

🖌Genji Waka Collection

~ 光いでん 暁近く なりにけり 今ぞ見し よの夢語りする ~

明石入道が若宮誕生を祝い、自らの願を果たし、明石の御方に贈った歌

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