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episode 1. 柏木の最期の歌

2022-07-20chapter36,第三十六帖,柏木,女三宮,和歌一覧,和歌,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋

Chapter 36.想いを遺し恋に死す

    源氏物語 第三十六帖 柏木

episode 1. 柏木の最期の歌

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【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第三十五帖 若菜下(三)(Chapter 35-3)まで
 女三宮と結婚できなかった柏木はいまだに根に持っているのですが、偶然彼女のすがたを見てしまい、恋心を抑えられなくなっています。ただこんな気持ちではいけないとも考えもし、心の葛藤が続いているようです。

 紫の上は女楽のあとに源氏に出家を願い出ます。けれども源氏は「俺を見捨てないで」と認めません。そんな折に紫の上が倒れてしまいます。源氏は必死に看病しますが回復しません。

 源氏が紫の上につきっきりで看護している隙に柏木は女三宮の元に忍び込み一線を越えてしまいます。何度か逢瀬を重ね女三宮は妊娠してしまい、源氏は柏木との密通の事実を知ります。柏木は源氏からの嫌味と圧力から寝たきりの病気になってしまいます。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

本章です🎵

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 36. 想いを遺し恋に死す
 episode 1. 柏木の最期の歌

【超訳】柏木
源氏 48歳 紫の上 40歳
女三宮おんなさんのみや 22歳 薫 1歳
夕霧 27歳 柏木 32歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

柏木の病状は好転せずに年が明けたの。「女三宮を愛してしまったこと」と「源氏に密通が知られてしまったこと」、生きて行くのがツラいほどの苦しい想いをふたつも抱えることになったのはすべて自分のせいだって柏木は思うの。この先、生きながらえて自分も女三宮も苦しむよりは、自分が死ねば源氏の怒りや憎しみがとけるかもしれないとまで考えるの。

 柏木は残りの力を振り絞って女三宮に最後の手紙を書くの。

~ 今はとて 燃えん煙も 結ぼほれ 絶えぬ思ひの なほや残らん ~

(あなたへの想いが残っているから、僕を荼毘にふす煙も空には上らないでくすぶるんだろうな)

源氏から蔑まれる原因になったのは誰のせいなの、と女三宮は憤るんだけど小侍従がこの返事だけはしてあげてと泣くので返歌を書いたの。その手紙を持って小侍従が柏木を訪ねるの。

柏木のお父さんの前太政大臣にしてみれば、柏木に何があってこんなに弱っているのか知らないから戸惑うばかりなのよね。  哀しい恋を嘆く柏木に小侍従は持ってきた女三宮の手紙を渡すの。 

~ 立ち添ひて 消えやしなまし うきことを 思ひ乱るる 煙くらべに ~

(わたしだって煙になって消えちゃいたいわ。思い悩む辛さなら負けてないもの)

これがこの世の最期の想い出なんだね、と柏木は泣き崩れるの。 

~ 行くへなき 空の煙と なりぬとも 思ふあたりを 立ちは離れじ ~

(行先のない空の煙になったとしても僕はあなたのそばを離れはしない)

空を眺めて、僕のことを忘れないで、ともう一度柏木は女三宮に歌を贈ったの。 

空に煙
煙になっても……

その夜、女三宮が産気づくの。源氏もあわてて六条院に駆けつけるの。普通の出産ならどんなにか喜ばしいことなのに、と源氏は思うの。女三宮は一晩中苦しんで明け方に男の子を出産。源氏は人前に出る男子だったのはマズイなって思うんだけれど、世話がかからないから男子でよかったのかもなとも思いなおすの。この子が後に薫と呼ばれるのね。身分の高い内親王さまが母親で准太上天皇の源氏が父親の初めての子でとてもおめでたいって世間は盛り上がるんだけれど、源氏はフクザツな心境よね。周りは真実を知らないから、とても盛大なお祝いの支度を始めるの。六条院の奥さまたちや宮中からもお見舞いやお祝いの品が届けられたみたいよ。

To be continued ✈✈✈

 女三宮が男の子を出産しました。
 柏木からの一方的な求愛から逃れられず、源氏からは疎まれ、罪の子を出産しました。

 准太政天皇の源氏と朱雀院の内親王の女三宮という最上級に高貴なカップルの出産です。皇族や貴族、源氏の家族も皆祝福モードです。
 自分の子と祝福されているけれど、真実は自分の子ではない。
 源氏の心境は複雑でしょうね。

 「このお返事だけは書いてくださいませ」
 小侍従からそう言われ女三宮は「煙くらべ」の和歌を詠みました。
 この和歌が源氏物語の中でも最高峰と評価される和歌だそうです。(参考文献)

 「春の淡雪みたいに溶けちゃいそうです」
(Chapter34-1(若菜上(一))episode 5. 幼い女三宮)
 嫁いできたころの和歌はあまりにも幼くて源氏を幻滅させましたが、柏木との一件で人生の荒波に飲み込まれた女三宮は知らず知らずに情緒的な和歌を詠めるようになったのでしょうか。

参考文献『光る源氏の物語 下』   丸谷才一

衰弱していく柏木
人生最期というのがこたえます。

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  • 【別冊】GENJI
    topics 31 言ってもせんのないことだけれど
  • 🖌Genji Waka Collection

    ~ 今はとて 燃えん煙も 結ぼほれ 絶えぬ思ひの なほや残らん ~

    柏木が弱っていく中で女三宮に贈った歌

    ~ 立ち添ひて 消えやしなまし うきことを 思ひ乱るる 煙くらべに ~

    わたしだって辛いのよ、と女三宮が柏木に返した歌

    ~ 行くへなき 空の煙と なりぬとも 思ふあたりを 立ちは離れじ ~

    柏木が女三宮に贈った人生最期の歌

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