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episode 4. 浮舟の出家

2022-07-20chapter53第五十三帖,宇治川,宇治,宇治十帖,手習,匂宮,,出家,和歌一覧,和歌,浮舟,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川

Chapter 53. 流れ着いた舟

    源氏物語 第五十三帖 手習てならい

episode 4.浮舟の出家

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第五十二帖 蜻蛉かげろう(Chapter 52)まで
  浮舟の行方がわからなくなり、辞世の句を見た女房たちは浮舟が宇治川に身を投げたのではと嘆きます。山荘の従者たちは三角関係や自死の事を伏せて「姫君は病死した」と葬儀を行います。
 匂宮も薫も最初はお互いが浮舟を隠して死んだことにしているのではと疑います。

 しかし浮舟が亡くなってしまったと知り、匂宮は正気を失い落ち込みます。薫は表面上は冷静でしたが、匂宮の前で初めて涙を流します。
 大君に続いて浮舟まで失った薫はふたりを亡くした宇治まで疎ましく思います。薫は浮舟を亡くした哀しみから抜け出せません。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!


GENJI Summary Part2-1 (若菜上 ~ 藤裏葉)まとめ

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔


GENJI Summary Part2-2 (御法 ~ 幻)まとめ

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

本章です🎵

Chapter 53 手習てならい 流れ着いた舟 

第五十三帖 手習(Chapter 53)第三話(episode 3)まで
 宇治で横川よかわ僧都そうずが身元不明の姫を助けます。僧都の妹尼いもうとあまが看病し保護しますが、なかなか容体が回復しないので僧都が祈祷をすると、姫には物の怪が憑りついていたようでした。正気を取り戻した姫は少しずつ身を投げようとしたあの夜の事を思い出します。やはりこの姫は浮舟だったようです。

 浮舟は現在の心境を和歌に詠みます。無意識に薫や匂宮のことも思い出しているようです。

episode 4. 浮舟の出家

【超訳】手習てならい 宇治十帖
 薫 27~28歳 匂宮におうのみや 28歳~29歳
 浮舟 22歳~23歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

そんな妹尼の留守中にまた中将がやってくるの。お付きの人たちは浮舟と中将をくっつけようとしてくるので、逃げ場がなくなった浮舟は大尼君の寝室に隠れるの。それほどまでに浮舟は恋愛するのが怖かったのね。
 大尼君の寝室で眠れない夜を過ごしながら浮舟は我が身を振り返るの。

お父さん(八の宮)には会ったこともなく、お母さんと遠い田舎を転々として、ようやくお姉さん(中の君)と会うことができたのにすぐに会えなくなり、薫と結婚してこれで幸せになれると思ったのに、匂宮と罪を犯してしまい、今こうしてさすらっているんだわ。

「常緑の橘に永遠の愛を誓うよ」
 匂宮の言葉にどうしてトキめいてしまったのかしらって浮舟は思うの。もう愛も恋もめてしまったみたい。匂宮のような激しさはなくてもいつでも優しく愛してくれた薫のことばかりが想い出されるの。
「こうして生きていることを(薫に)一番知られたくないわ」
 そんなことを考えながら夜は明けたの。

その頃、僧がきて、横川よかわ僧都そうずが病気の女一の宮(匂宮のお姉さん)の祈祷のため都に行くって聞くの。そこで立ち寄った僧都に出家させてもらおうって浮舟は決心するの。夕方になって横川の僧都がやってきて浮舟の出家のことを聞くの。どんな理由があってもまだ若いし世を捨てるのはもったいないよと説得するんだけれど、浮舟の意思は固く、泣いて懇願するので横川の僧都は髪を下ろして出家させることにするの。でも髪を切る段になってあまりに見事な黒髪(当時の髪は美人の第一条件)だったのでハサミを持った手はしばらく動かせなかったんですって。

お地蔵様

~ なきものに 身をも人をも 思ひつつ 捨ててし世をぞ さらに捨てつる ~

(死んでしまおうと自分も大切な人も捨てたのに私はまたその俗世を捨てるんだわ)

やっと思いが聞き入れられて浮舟はホッとするんだけれど、中将はショックを隠せないみたい。初瀬詣でから帰ってきた小野の妹尼も驚いて悲嘆にくれちゃったのよね。

To be continued ✈✈✈

 自分自身で思い返す浮舟の半生は波乱万丈ですね。
 匂宮への気持ちは褪めたようですね。また薫の自分への想いも純粋な恋情ではなく、大君の身代りでしかなかったと浮舟は思っていると指摘する学者もいるようです。
 薫のことを想い出すことはあっても、生きながらえていることは知られたくない。それに中将との恋愛なんて考えられませんしね。
 命を捨てることはできませんでしたが、出家することで浮舟は俗世を捨てました。

源氏物語によく見られる「いとあはれなり」
でもねぇ、あはれ、あはれってさぁ…… 

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  • 【別冊】GENJI
    topics 48 あはれ、あはれってさぁ……
  • 🖌Genji Waka Collection

    ~ なきものに 身をも人をも 思ひつつ 捨ててし世をぞ さらに捨てつる ~

    浮舟が出家するときに詠んだ歌

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