episode 4. 手紙魔?
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 10.別れ、別れ、それから密会
源氏物語 第十帖 賢木
episode 4. 手紙魔?
Welcome to SenmojiGenji World!!
源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter 10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第九帖 葵(Chapter 9)まで
源氏の正室の葵の上と恋人の六条御息所の家来同士が乱闘騒ぎを起こします。恥をかかされた御息所は葵の上に猛烈な嫉妬心と怨恨を抱きます。葵の上は源氏の子を出産した直後に御息所の生霊にとらわれ亡くなってしまいます。
その後、源氏は紫の君と正式に結婚し、彼女は紫の上と呼ばれるようになります。朧月夜の君は源氏を想っていますが、朱雀帝への入内(お妃になる)の準備が進みます。
超ざっくり GENJI
光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴
本章です🎵
(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第十帖 賢木(Chapter 10)第三話(episode 3)まで
六条御息所は源氏との関係を終わらせ、娘とともに伊勢に旅立ちました。源氏の父である桐壺院が亡くなり、源氏はまた藤壺中宮に迫りましたが拒まれます。朧月夜の君は朱雀帝のもとに入内しました。
episode4. 手紙魔?
第十帖【賢木】
源氏 23~25歳 紫の上 15歳~17歳
藤壺中宮 28~30歳
六条御息所 30~32歳
~ あさぢふの 露の宿りに 君を置きて 四方の嵐 しづ心なき ~
(キミを置いてひとりにしちゃったけれど、心配で仕方がないよ)
~ 風吹けば 先づぞ乱るる 色かはる 浅茅が露に かかるささがに ~
(あなたの心変わりが心配だわ。わたしにはあなたしかいないのに)
~ かけまくも 畏けれども そのかみの 秋思ほゆる 木綿襷かな ~
(今は神にお仕えしているあなただから恐れ多いけれど、昔朝顔の歌をやりとりしたことなんかを思い出すよね)
~ そのかみや いかがはありし 木綿襷 心にかけて 忍ぶらんゆゑ ~
(昔ってどうだったかしら? 忘れられないなんて言ってるけれど?)
~ 木枯らしの 吹くにつけつつ 待ちし間に おぼつかなさの 頃も経にけり ~
(木枯らしが吹くたびに(あなたが)来てくれるのを待っているのにちっとも来てくれないのね)
~ あひ見ずて 忍ぶる頃の 涙をも なべての秋の しぐれとや見る ~
(キミに逢えなくて泣いている恋の雨をただの雨だとでも思ってんの?)
こうして源氏が贈った歌を並べるといくら多重恋愛の時代だとしても、「やれやれ」とためいきがもれてしまいますね。藤壺の宮さまが自分の気持ちに応えてくれないからでしょうか。
🖌Genji Waka Collection
~ あさぢふの 露の宿りに 君を置きて 四方の嵐 しづ心なき ~
源氏宰相大将が紫の上に贈った歌
~ 風吹けば 先づぞ乱るる 色かはる 浅茅が露に かかるささがに ~
紫の上が源氏宰相大将に返した歌
~ かけまくも 畏けれども そのかみの 秋思ほゆる 木綿襷かな ~
源氏宰相大将が朝顔の齋院に贈った歌
~ そのかみや いかがはありし 木綿襷 心にかけて 忍ぶらんゆゑ ~
朝顔の齋院が源氏宰相大将に返した歌
~ 木枯らしの 吹くにつけつつ 待ちし間に おぼつかなさの 頃も経にけり ~
朧月夜尚侍が源氏宰相大将を誘う歌
~ あひ見ずて 忍ぶる頃の 涙をも なべての秋の しぐれとや見る ~
源氏宰相大将が朧月夜尚侍からの誘いに浮かれて返した歌
NEXT is
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません