episode 3. 須磨へ
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 12.とりあえず謹慎します。
源氏物語 第十二帖 須磨
episode 3. 須磨へ
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter 12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
十一帖 花散里(Chapter 11)まで Patr 1-1 完結
桐壺帝と桐壺の更衣のあいだに産まれた光源氏は父帝の妃の藤壺の宮への満たされない想いを埋めるかのように多くの女人と付き合います。
正室の葵の上は息子の夕霧を出産後亡くなってしまいます。
夕顔とは心を許せる付き合いでしたが、変死してしまいました。
年上のセレブ未亡人の六条御息所は源氏とは別れ、伊勢斎宮となる娘と共に伊勢に移りました。
藤壺の宮は源氏との罪の子を身ごもり、表向きは桐壺帝の子として東宮を出産します。桐壺院の没後、出家します。
その藤壺の宮によく似た紫の上を少女のころから二条院で育て、正式な妻として迎えます。
朱雀帝の祖父の右大臣派が政治の主流となり、左大臣派の源氏は冷遇されるようになります。そんな中、帝のお妃である朧月夜との密会を続けていてそれがバレてしまいます。朱雀帝の母である弘徽殿大后は「帝への謀反!」と源氏を失脚させようとします。
源氏との付き合いを避ける人も多い中、花散里は今までと変わらず源氏を迎え支えます。
超ざっくり GENJI
(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々
本章です🎵
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第十二帖 須磨(Chapter 12) 第二話(episode 2)まで
須磨で謹慎するために周囲の人たちに挨拶に回ります。幼いころから一緒にいた紫の上は源氏との別れがとても辛いようです。
episode3. 須磨へ
第十二帖【須磨】
源氏 26~27歳 紫の上 18~19歳
女院(藤壺の宮) 31~32歳 明石の君 17歳~18歳
~ 生ける世の 別れを知らで 契りつつ 命を人に 限りけるかな ~
(生きている間に離れ離れになるなんてね。命ある限りは一緒だって信じてたんだけどな)
~ 惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな ~
(お別れの時間を引き延ばせるなら命を差し出してもいいわ)
~ ふる里を 峰のかすみは 隔つれど ながむる空は 同じ雲居か ~
(山が邪魔してふるさとは見えないけれど、あの人が眺めている空も雲も同じだろうか)
大勢の人とお別れをして源氏は須磨へと旅立ちました。自分が身を引くことで後見人をしている東宮さま(源氏と藤壺の宮の子)が失脚しないようにする意味もあったようです。守りたいのは藤壺の宮さまと東宮さまのことでした。
🖌Genji Waka Collection
~ 生ける世の 別れを知らで 契りつつ 命を人に 限りけるかな ~
源氏が紫の上と離れるときに詠んだ歌
~ 惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな ~
紫の上が源氏との別れに混乱して詠んだ歌
~ ふる里を 峰のかすみは 隔つれど ながむる空は 同じ雲居か ~
源氏が須磨で詠んだ歌
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