episode 2. 気になる明石の君
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 13.最高のカノジョと最愛のツマ
源氏物語 第十三帖 明石
episode 2. 気になる明石の君
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter 13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第十二帖 須磨(Chapter 12)まで
朱雀帝のお妃である朧月夜との密会を続けていたことがバレてしまいます。朱雀帝の母である弘徽殿大后はここぞとばかりに源氏を失脚させようとしますが、朝廷から罰が下る前に自ら官位を返上して無位無官にて須磨で謹慎生活を送ることにしました。
超ざっくり GENJI
(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々
本章です🎵
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第十三帖 明石(Chapter 13)第一話(episode 1)まで
須磨で嵐に見舞われた夜、桐壺院が現れて「住吉の神の導き」に従うよう告げられます。嵐が去ったあとに「住吉の神のお告げ」で明石入道がやってきます。運命を感じた源氏は明石に移り住むことにします。
episode 2. 気になる明石の君
第十三帖【明石】
源氏 27~28歳 紫の上 19歳~20歳
明石の君 18~19歳
~ 遠近も しらぬ雲井に 眺めわび かすめし宿の 梢をぞとふ ~
(知らない土地で寂しく暮らしてるけれど、キミの噂を(お父さん)から聞いたんだ)
~ 眺むらん 同じ雲井を 眺むるは 思ひも同じ 思ひなるらん ~
(物思いしながら眺めていらっしゃる同じ空をながめている(娘の)気持ちもきっとあなたさまと同じなのでしょう)
~ いぶせくも 心に物を 思ふかな やよやいかにと 問ふ人もなみ ~
(悶々と悩んでいるんだ。「どうしてる?」って気にしてくれる人もいないから)
~ 思ふらん 心のほどや やよいかに まだ見ぬ人の 聞きか悩まん ~
(想ってくださるっておっしゃるけれど、本当ですか? まだ会ったこともないのに悩んでいらっしゃるなんて)
あんなに紫の上に逢いたがっていたのに源氏は明石の君のことが気になり始めます。明石の入道はどうしても娘と源氏を結婚させたいようですが、明石の君は源氏があまりにも美しくて身分も高いので、自分とは不釣り合いでとてもお付き合いなんてできません、と拒んでいますね。
また朱雀帝は桐壺院に睨まれて目の病気になってしまいます。夕顔や葵の上の亡くなるときや今回のようにときどきホラーやミステリアスなエピソードが登場します。もののけ、あやかし、などの類でしょうか。
🖌Genji Waka Collection
~ 遠近も しらぬ雲井に 眺めわび かすめし宿の 梢をぞとふ ~
源氏が明石の君に初めて贈った歌
~ 眺むらん 同じ雲井を 眺むるは 思ひも同じ 思ひなるらん ~
返事を書かない明石の君のかわりに明石の入道が源氏に返した歌(恋の歌の代筆)
~ いぶせくも 心に物を 思ふかな やよやいかにと 問ふ人もなみ ~
源氏が「もう代筆はしないでね」と明石の君に贈った歌
~ 思ふらん 心のほどや やよいかに まだ見ぬ人の 聞きか悩まん ~
明石の君が身分違いに怖気づきながら返した歌
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