episode 3. 紫の上の愁い
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 14.命をかけて……
源氏物語 第十四帖 澪標
episode 3. 紫の上の愁い
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter 14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第十三帖 明石(Chapter 13)まで
朱雀帝妃の朧月夜との密通の責任をとるために須磨での謹慎生活をしていた源氏ですが、運命の導きで移り住んだ明石である姫と付き合うことになり、姫は身ごもります。
そのころ、体調を崩していた朱雀帝は源氏の帰京を命じます。必ず京に迎えると明石の君に約束をし都に戻った源氏は、留守を守っていた紫の上と3年ぶりの再会を果たしました。
超ざっくり GENJI
(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々
本章です🎵
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第十四帖 澪標(Chapter 14)第二話(episode 2)まで
朱雀帝に呼び戻された源氏は復職します。朱雀帝は譲位して源氏と藤壺の宮の子である冷泉帝が即位します。明石では明石の君が姫君を出産しました。源氏は紫の上に子供が産まれたことを打ち明けます。
episode 3. 紫の上の愁い
第十四帖【澪標】
源氏 28歳~29歳 紫の上 20歳~21歳
明石の君 19歳~20歳
六条御息所 35歳~36歳
女院(藤壺の宮) 33歳~34歳
冷泉帝 10歳~11歳
秋好 19歳~20歳
~ 思ふどち 靡く方には あらずとも 我ぞ煙に 先立ちなまし ~
(愛し合って同じ想いだと思っていたのに。同じ方向を向いていないならわたしは先に死んじゃいたいわよ)
~ たれにより 世をうみやまに 行きめぐり 絶えぬ涙に 浮き沈む身ぞ ~
(誰のために涙を流してツライ想いをして田舎でさまよってきたと思ってんの?)
~ 水鶏だに 驚かさずば いかにして 荒れたる宿に 月を入れまし ~
(せめて鶏だけでも(あなたが来るって)知らせてくれたら月の光を出迎える準備ができたのに)
(源氏が他の女子と子供を作ったので)
「もうね、あなたがそっち(明石の君の方)を見てるんなら死んじゃいたいわよ」
(紫の上がすねているので)
「誰のために田舎でさすらってきたと思ってんの?」
この時代は夫婦げんかも和歌でやりとりするのですね。
「私のためって言いたいの? じゃあそもそも謹慎しなきゃいけなくなった理由は何?」
こんな風に紫の上に言ってほしいと思いませんか?
🖌Genji Waka Collection
~ 思ふどち 靡く方には あらずとも 我ぞ煙に 先立ちなまし ~
紫の上が(明石の君が子供を産んだことを聞いて)「死んじゃいたいわ」と詠った歌
~ たれにより 世をうみやまに 行きめぐり 絶えぬ涙に 浮き沈む身ぞ ~
源氏内大臣が「おいおい、何言っちゃってんの?」と紫の上に反論した歌
~ 水鶏だに 驚かさずば いかにして 荒れたる宿に 月を入れまし ~
数年ぶりに再会する花散里が源氏内大臣を迎えた歌
俺はいつでも本気だぜ!
誰にでも全力で愛をささやくぜ?!
topics 9 源氏ブランドのクオリティ
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