episode 1. 六条院・春の町のお正月
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 23.源氏と六条院の新年
源氏物語 第二十三帖 初音
episode 1. 六条院・春の町のお正月
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter 23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第二十二帖 玉鬘(Chapter 22)まで
若いころに死別した恋人夕顔の娘の物語です。母の死を知らされない娘は乳母家族とともに筑紫へ行きますが、紆余曲折を経て京に戻ってきます。父親の内大臣に会うこともできないのですが、夕顔とともに姿を消した女房の右近と再会することができました。右近は今は源氏に仕えていて、源氏の招きで六条院で暮らすことになった姫は源氏の養女となり、玉鬘と呼ばれるようになります。
超ざっくり GENJI
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
本章です🎵
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
Chapter 23. 源氏と六条院の新年
episode 1. 六条院・春の町のお正月
【超訳】初音 玉鬘十帖
源氏 36歳 紫の上 28歳
玉鬘 22歳
明石の姫君 8歳 明石御方 27歳
夕霧 15歳
~ うす氷 解けぬる池の 鏡には 世にたぐひなき 影ぞ並べる ~
(氷の解けた池の鏡に俺たちふたりきりの姿が映ってるよ)
~ 曇りなき 池の鏡に よろづ代を すむげき影ぞ しるく見えける ~
(曇りのない池の鏡に永遠に一緒にいるわたしたちが映っているわね)
~ 年月を まつにひかれて 経る人に 今日鶯の 初音きかせよ ~
(あなたの成長を楽しみに待っているわたくしに今年初めてのお便りをお聞かせくださいね)
~ 引き分かれ 年は経れども 鶯の 巣立ちし松の 根を忘れめや ~
(お別れして何年か経ったけれど、産んでくださったお母様のことは忘れていません)
新築の大豪邸六条院でのお正月の様子ですね。春夏秋冬、それぞれの町がひとつのお屋敷で季節の花や木が植えられています。春の町は梅が見ごろのようですね。香りが部屋まで漂ってくるなんて雅なお正月ですね。
さて明石の御方も同じ六条院の冬の町に住んでいますが、春の町に住んでいる明石の姫君とは会っていません。
育ての母は紫の上とオフィシャルにしておいて、六条院の中でくらい行き来をして母娘の交流をさせてあげてもいいのに、と現代人は思ってしまいます。
🖌Genji Waka Collection
~ うす氷 解けぬる池の 鏡には 世にたぐひなき 影ぞ並べる ~
新年を迎えた源氏大臣が紫の上に贈った歌
~ 曇りなき 池の鏡に よろづ代を すむげき影ぞ しるく見えける ~
新年を迎えた紫の上が源氏大臣に贈った歌
~ 年月を まつにひかれて 経る人に 今日鶯の 初音きかせよ ~
新年を迎えた明石御方が明石の姫君に贈った歌
~ 引き分かれ 年は経れども 鶯の 巣立ちし松の 根を忘れめや ~
新年を迎えた明石の姫君が明石御方に返した歌
源氏ご自慢の大豪邸!
現代の京都の地図にあてはめてみました。
topics 17 大邸宅! 源氏の六条院!!
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