episode 4. 玉鬘、宮中へ 冷泉帝の想い
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 31.翻弄された運命の行先
源氏物語 第三十一帖 真木柱
episode 4. 玉鬘、宮中へ 冷泉帝の想い
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter 31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十帖 藤袴(Chapter 30)まで
源氏は玉鬘の将来について悩んでいましたが、とうとう宮中に宮仕えに上げることにしたようです。これにより玉鬘に求婚していた公達はみな失恋することになり、それぞれお別れの歌や文などを玉鬘に贈りました。
超ざっくり GENJI
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
本章です🎵
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第三十一帖 真木柱(Chapter 31)第三話(episode 3)まで
突然結婚することになってしまった玉鬘。源氏は無念に思い、玉鬘はふさぎ込んでばかりいます。
髭黒の妻の父である式部卿宮はこの結婚に怒り、娘と孫を引き取ります。娘の真木柱は別れの歌を残して家を離れました。
episode 4. 玉鬘、宮中へ 冷泉帝の想い
【超訳】真木柱 玉鬘十帖
源氏 37~38歳 紫の上 29~30歳
玉鬘 23~24歳
冷泉帝 19~20歳
夕霧 16~17歳
髭黒大将 32~33歳
~ などてかく はひ合ひがたき 紫を 心に深く 思ひ初めけん ~
(一緒にはなれないあなたをどうしてこんなに深く想ってしまったのかな。これ以上深くはなれないのかな)
~いかならん 色とも知らぬ 紫を 心してこそ 人はそめけれ ~
(そのようなお気持ちとは存じませんでした。これからはご恩に報います。)
~ 九重に 霞隔てば 梅の花 ただ香ばかりも 匂ひこじとや ~
(何重にも霞が隔たってしまったら梅の香りは宮中までは香ってはこないんだろうね)
(君が帰ってしまったら美しい君のウワサも私には聞こえないんだろうね)
~ 香ばかりは 風にもつてよ 花の枝に 立ち並ぶべき 匂ひなくとも ~
(香りだけは(お手紙なら)風におことづけくださいませ。後宮のお妃さまたちにはとても及ばないわたくしですが)
尚侍として宮中にやってくるのを楽しみにしていた冷泉帝から「愛の和歌」をいただいてしまいました。
―― 深く想っていた ――
―― あなたを愛していた ――
―― 手紙くらいは贈りたい ――
美貌の帝からの告白。
本当だったら。
髭黒の大将と結婚していなかったら。
帝の気持ちに応えられたかもしれないのにと思うとやっぱり残念でなりません。
美しい冷泉帝と麗しい玉鬘
きっとうっとり見とれるほどの美男美女カップルだったでしょうにね。
🖌Genji Waka Collection
~ などてかく はひ合ひがたき 紫を 心に深く 思ひ初めけん ~
宮中にやってきてようやく会えた玉鬘尚侍に冷泉帝が贈った歌
~いかならん 色とも知らぬ 紫を 心してこそ 人はそめけれ ~
玉鬘尚侍が冷泉帝に差し上げた返歌
~ 九重に 霞隔てば 梅の花 ただ香ばかりも 匂ひこじとや ~
冷泉帝が帰ってしまう玉鬘尚侍に贈った歌
~ 香ばかりは 風にもつてよ 花の枝に 立ち並ぶべき 匂ひなくとも ~
玉鬘尚侍が冷泉帝に差し上げた返歌
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