episode 4. 紫の上の絶望
GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋
Chapter 34-1.それは水紋のように
源氏物語 第三十四帖 若菜上(一)
episode 4. 紫の上の絶望
Welcome to SenmojiGenji World!!
源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter 34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十三帖 藤裏葉(Chapter 33)まで Part 1 完結
桐壺帝の第二皇子として産まれた光源氏は幼くして母を亡くし、報われない藤壺の宮への想いを埋めるかのように数々の女人とつきあい愛に彷徨います。
兄である朱雀帝妃の朧月夜との密会の責任をとり謹慎生活を送っている須磨から明石に移り住み、明石の君と出逢い姫君が産まれます。源氏は都に戻り復職し、明石の君と姫君を京に呼び寄せます。また藤壺の宮が亡くなります。源氏は明石の姫君の将来のために身分の高い紫の上に養母になってもらいます。
若いころに付き合っていて死別した夕顔の娘(父は内大臣)を養女として源氏は引き取ります。玉鬘と呼ばれる姫は美しく、都中の公達が求婚し、源氏までもが恋心を抱くようになりますが、源氏と藤壺の宮の子である冷泉帝の後宮に尚侍として上がることになります。しかし、玉鬘を諦めきれない髭黒大将が寝室に侵入し結婚してしまいました。
源氏と正室の葵の上(故人)の息子である夕霧は幼なじみで従姉の雲居の雁と一緒に育ち、淡い恋心を抱いていましたが、雲居の雁の父の内大臣(元頭中将)に交際を反対され6年も引き離されていましたが、誠実に努力をして出世した夕霧を内大臣が認め、初恋を実らせようやくふたりは結婚しました。
超ざっくり GENJI
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
本章です🎵
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第三十四帖 若菜上(一)(Chapter 34-1)第三話(episode 3)まで
源氏の兄である朱雀院は出家の準備を始めるのですが、母を亡くしており後ろ盾のない娘の女三宮のことが気がかりです。まだ13歳の少女ですが、誰かに嫁がせようと考えているようです。
源氏は最初は固辞していましたが、女三宮が藤壺の宮と血の繋がりがあることに興味を惹かれ結局結婚を承諾してしまいました。
源氏の元に嫁いできた女三宮は子供っぽく頼りない印象の幼い少女でした。
episode 4. 紫の上の絶望
【超訳】若菜上(一)
源氏 39〜40歳 紫の上 31〜32歳
女三宮 13〜14歳
明石の御方 30〜31歳 明石女御 11〜12歳
夕霧 18〜19歳 柏木 23〜24歳
~ 目に近く うつれば変はる 世の中を 行く末遠く 頼みけるかな ~
(人と人の関係なんて変わっていくのに、どうしていつまでも変わらないなんて信じてたのかしら)
~ 命こそ 絶ゆとも絶えめ 定めなき 世の常ならぬ 中の契りを ~
(命はいつか終わってしまうけれど、俺たちの仲は永遠に変わらないんだよ)
源氏物語の評論家や研究者は「紫の上の心は2度死んだ」と評しています。その2回とは須磨で謹慎中に明石の君と恋仲になったことと今回の女三宮との結婚だそうです。
誰もが「源氏の最愛の人」と認めていましたが「正室」ではなかったのです。
始まったばかりの第二部
……、不安しか感じない…………
topics 26 タメイキの第二部開幕
🖌Genji Waka Collection
~ 目に近く うつれば変はる 世の中を 行く末遠く 頼みけるかな ~
紫の上が六条院(源氏)と女三宮の結婚に絶望して詠んだ歌
~ 命こそ 絶ゆとも絶えめ 定めなき 世の常ならぬ 中の契りを ~
六条院(源氏)が紫の上に今までと変わらない気持ちを詠った歌
NEXT is
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません