episode 2. 夕霧と女二宮の夜
GENJI 【超訳】
Part Ⅱ 幾重にも広がる恋の水紋
Chapter 37.親友が遺した想い
源氏物語 第三十七帖 横笛
episode 2. 夕霧と女二宮の夜
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter 37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第三十六帖 柏木(Chapter 36)まで
源氏の正室の女三宮と密通し妊娠させてしまった柏木は源氏からのイヤミや睨みに耐えられず病に伏してしまいます。女三宮は男児を出産しますが、体調が回復せず源氏からも蔑まれるので父の朱雀院に出家させてもらいます。柏木は女三宮の出家と男児の誕生を知ったあとに息を引き取ります。
柏木は最期に「源氏とのいさかい」のとりなしと遺していく妻の女二宮のことを友人の夕霧に頼みます。夕霧は「源氏とのいさかい」が何なのか考えます。女二宮のことも見舞いに訪れます。
超ざっくり GENJI
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
本章です🎵
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第三十七帖 横笛(Chapter 37)第一話(episode 1)まで
柏木が亡くなって1年が経ちますがまだ彼を惜しむ声は多いようです。薫は1歳になり可愛らしく成長しています。
夕霧は柏木の遺言を果たそうと女二宮を見舞っています。「友人の未亡人」以上の気持ちを持ち始めているようです。
episode 2. 夕霧と女二宮の夜
【超訳】横笛
源氏 49歳 紫の上 41歳
女三宮 23歳 薫 1歳
夕霧 28歳
明石女御 21歳 匂宮 3歳
~ ことに出いで 言はぬを言ふに まさるとは 人に恥ぢたる 気色とぞ見る ~
(言葉にできないくらい想っているってよくわかるよ)
~ 深き夜の 哀ればかりは 聞きわけど ことよりほかに えやは言ひける ~
(秋の雰囲気に誘われただけのことよ)
~ 笛竹に 吹きよる風の ごとならば 末の世長き 音ねに伝へなん ~
「その笛は子孫に伝えたいんだ……」
雲居の雁とは幼い初恋で、藤典侍とも付き合って側室にしていますが、夕霧にとって女二宮は大人になってする「はじめての恋愛」のようです。
柏木の横笛を吹いてうたたねをしていると彼が夢に出てきて「その笛は子孫に渡したい」と伝えました。
柏木の想いは夕霧に届くでしょうか。
🖌Genji Waka Collection
~ ことに出いで 言はぬを言ふに まさるとは 人に恥ぢたる 気色とぞ見る ~
友人の奥さんとしてではなく夕霧が贈った恋のはじまりの歌
~ 深き夜の 哀ればかりは 聞きわけど ことよりほかに えやは言ひける ~
夕霧の好意を受けられないと女二宮が返した歌
~ 笛竹に 吹きよる風の ごとならば 末の世長き 音ねに伝へなん ~
夕霧の夢に出てきた柏木が詠んだ歌
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