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episode 3. 隠れ家デート

2022-07-22chapter4隠れ家デート,不審死,物の怪,夕顔,第四帖,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻

Chapter 4.年上の彼女と癒しの彼女

    源氏物語 第四帖 夕顔

episode 3. 隠れ家デート

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第三帖 空蝉(Chapter 3)まで
 源氏宰相中将には元服のときに結婚した正室の葵の上がいますが、他の女性とも付き合っています。(当時は一夫多妻制)

 ある時中流階級である受領ずりょう(今でいう県知事)の妻(空蝉うつせみ)と一夜を過ごして源氏は彼女に恋をしました。空蝉と付き合いたい、せめてもう一度逢いたいと思う源氏は空蝉の弟を味方に屋敷を訪れますが、空蝉には逃げられてしまいます。彼女は源氏を想いながらも二度と逢おうとはしませんでした。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴

本章です🎵

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 4 夕顔 年上の彼女と癒しの彼女

第四帖 夕顔(Chapter 4)第二話(episode 2)まで
 身分の高くない夕顔に恋をしている源氏ですが、身分の高い未亡人の六条御息所とも付き合っています。8歳年上の彼女との交際は少し息苦しいようです。

episode3. 隠れ家デート

第四帖 夕顔
 源氏17歳 夕顔19歳
 六条御息所ろくじょうのみやすどころ24歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

一方でこの前の夕顔とも付き合い始めたの。五条の夕顔のつつましい家でデートしてたのね。夕顔はおっとりとして、純真無垢なイメージで、高貴な感じはないけれど、どこなく品がある不思議な魅力のある女性だったみたいよ。朝帰ったあとも会えない昼間も逢いたくて苦しくなるほど源氏は恋に落ちたの。わざと身分の低い狩衣かりぎぬを着て夕顔の家に通うの。

夕顔は自分が何者であるか話さなかったみたい。源氏も自分が源氏宰相中将だとは名乗ってはいなかったのね。お互い身分も関係なくそれぞれの存在を愛し合っていたというところかな。

でもね、源氏は前に頭中将とうのちゅうじょうが話していた撫子って元カノじゃないかって思うようになるの(Chapter2 episode1 雨夜の品定め)。けれども夕顔が素性を隠そうとしているから源氏もわざわざ頭中将元カレのことを聞きだそうとはしなかったの。

源氏が住んでいる貴族の豪邸とは違って、夕顔の家は庶民の家だから近所の物音とかが騒がしく聞こえるの。高貴な身分の源氏にとっては初めての体験で物珍しいのよね。でも夕顔のことが大好きだからそんな環境も悪く思わなかったみたいなの。

儚い夕顔の花
儚い夕顔の花

「ね、たまにはさ、ずっとふたりきりで過ごそうよ。ちょっとでかけない?」
 ある明け方に源氏は夕顔を外へと連れ出そうとするの。そう、この頃の女性のお出かけなんて滅多にしないこと。夕顔の家の誰にも知らせず、右近うこんという侍女をひとりだけ連れて外出したの。

こっそり隠れ家に夕顔を連れてきて、ふたりは一日中一緒に過ごしたの。ただあまり手入れの行き届いていない家だから、夕顔は薄気味悪いって怖がっているの。夜になって少し眠った源氏だったけど、ある美女が自分のところへ訪ねてこないと恨み言をいう夢を見て目を覚ますの。

隠れ家

灯りも消えていてあたりは闇。夕顔も侍女の右近も怯えているの。夕顔を右近にまかせて源氏は人を呼びに行くんだけれど、戻ってくると夕顔はすでに息をしていないの。そこへさっき夢で見た美女が幻となって現れて、一瞬で消えてしまったの。

「目を覚まして。俺を悲しませないで」
 源氏は夕顔を抱きしめてそう言うけれど、夕顔の身体は冷たくなっていくの。
 どうしてこんな寂しいところに連れてきてしまったんだろうって源氏は後悔するのよ。

夜が明けて、家来の惟光と相談して、このことがウワサにならないように内密に済ませることにするのね。夕顔の亡骸は惟光の知り合いの家に移して、源氏は二条院へと一旦戻ったの。

それでもやっぱりもう一度逢いたいと源氏は夕顔の亡骸と対面して涙するの。
「もう一度声を聞かせて。キミを愛しているんだ。俺を置いていかないで」
 ようやく出会えた心のよりどころにできる彼女だったのに、とね。周りも気にせず源氏は泣いたの。主人を亡くした右近は源氏が二条院に連れて帰り、源氏に仕えるようになるの。

 突然夕顔が亡くなってしまいました。亡くなり方も不審ですね。

 どうやら実際のモデルケースがあったみたいです。ある皇族と愛人が隠れ家デートして、彼女が亡くなってしまったとか。紫式部はこんな風に本当にあった事件などを物語にとりこんでいたそうです。

To be continued ✈✈✈

源氏物語は世界遺産級!!
世界的ベストセラーの証! ですね。

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