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episode 1. 新しいかおり

2022-07-20chapter42匂兵部卿,第四十二帖,匂宮,,夕霧,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川

Chapter 42.ふたりのイケメン

    源氏物語 第四十二帖 匂兵部卿におうひょうぶきょう

episode 1. 新しいかおり

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第四十一帖 幻(Chapter 41)まで Part 2 完結
  桐壺帝の第二皇子として産まれた光源氏は幼くして母を亡くし、報われない藤壺の宮への想いを埋めるかのように数々の女人とつきあい愛に彷徨います。

 子供も結婚、独立し、紫の上と晩年を過ごそうとしていた源氏に兄朱雀院の内親王女三宮との結婚話が持ち上がります。若い姫宮との結婚、加えて朱雀院の寵姫だった朧月夜と源氏の復縁に紫の上は絶望を味わいます。
 太政大臣(元頭中将)の長男の柏木は女三宮に結婚を申し込んでいましたが叶わず、源氏と結婚した女三宮への秘めた想いをずっと持ち続けていました。紫の上が病に倒れ源氏が看病につきっきりの隙に柏木は女三宮と密通し、女三宮は懐妊、ふたりの密事は源氏に知られてしまいます。源氏に気圧けおされた柏木は病に伏します。

 女三宮は男児を出産しますが、その後出家します。子供の誕生と女三宮の出家を知った柏木は失意の中絶命します。
 柏木の友人である夕霧は「源氏とのいさかいのとりなし」と「妻の女二宮のこと」を託されます。夕霧は柏木のことを本人からは聞いていませんが女三宮と何かあったのではと感づいています。女二宮のことは次第に恋心を抱くようになり結婚へと至ります。

 徐々に弱っていく紫の上は出家を願いますが源氏に認めてもらえません。常に源氏や周りの人を気遣い誰からも慕われる紫の上は明石中宮に手を取られながら息を引き取ります。
 源氏は壮絶な悲しみに襲われます。何をしても何を見ても紫の上を想い、恋い、慕い、彼女を苦しめたことを悔やみ、嘆きます。紫の上の一周忌ののちに源氏は身辺整理をして出家の準備を始めました。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!


GENJI Summary Part2-1 (若菜上 ~ 藤裏葉)まとめ

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔


GENJI Summary Part2-2 (御法 ~ 幻)まとめ

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

本章です🎵

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

第三部 激しく流れる恋の川
 Chapter 42. 二人のイケメン
  episode 1. 新しいかおり

【超訳】匂兵部卿におうひょうぶきょう 匂宮におうのみや三帖
薫 14~20歳 匂宮におうのみや 15~21歳
夕霧 40~41歳 女三宮 35~41歳
明石中宮あかしのちゅうぐう 32~38歳 明石御方あかしのおんかた 52~58歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

源氏が亡くなってしまったあと、源氏のような超絶イケメンは見当たらないの。冷泉院さまが源氏にそっくりと言われることもあったけれど、元帝のことをそんな風にウワサするのも失礼よね。

 今は今上帝きんじょうていと明石中宮の皇子の匂宮におうのみやと源氏と女三宮の子の薫がカッコいいってウワサになっているみたい。ふたりとも源氏と繋がりがあるから整った顔立ちではあるんだけれど「源氏には適わないかなぁ」なんて言われているの。それでも源氏がすでにこの世にいないので、今の宮中でのイケメンはこのふたりということになるみたいね。

紫の上に可愛がられた匂宮は今もあの二条院で暮らしているの。元服して兵部卿ひょうぶのきょうの宮と呼ばれているのね。お姉さんの女一宮も今でも紫の上を慕って、彼女が暮らしていた六条院の春の御殿に住んでいて、兄の二宮もときどきは遊びに行っているみたい。二宮は夕霧の二女と結婚しているの。次の東宮候補で臣下からの信頼もあって人柄も素晴らしいのよね。

梅
庭の梅

夕霧は今は右大臣になっていて宮中の要職に就いているの。長女は東宮(今上帝と明石中宮の皇子)に入内お嫁入りしていて、他の娘たちも誰と結婚させようかいろいろ考えているみたい。特に六女の六の君は貴族男子の間で評判の姫で夕霧は匂宮と結婚させたいと思っているようね。

花散里は二条院の東の院に引っ越して、女三宮はお父さんの朱雀院に譲られた三条の宮に住んでいるの。明石中宮は主に御所にいてなかなか六条院に帰省もできないのね。源氏が丹精込めて造った六条院が廃れるのは寂しいので、夕霧は女二宮を六条院に住まわせているの。雲居の雁の住んでいる三条の本宅と六条院を律儀に1日おきに通っているんですって。明石の御方は中宮の子供達の後見としてとりしきっているの。夕霧は源氏亡きあとも源氏ゆかりの女性を母のようにお世話しているの。同じように、もし紫の上が生きていてくれたら心をこめてお仕えするのになぁって思っているみたいよ。

今でも源氏のことを慕っている人は多く、寂しがっているの。それから紫の上のこともみんな懐かしんでいるのね。春の花の時期は短くてもその印象は深く人の心に残っているのと同じことのようね。

To be continued ✈✈✈

 「かおり」由来の名前を持つふたりの物語が始まります。
 源氏を知らない若い女子たちは匂宮におうのみや派と薫派に分かれているようです。

 第二部までの登場人物たちのその後も語られていますね。花散里や明石御方は健在ですね。夕霧と女二宮との結婚で家出した雲居の雁でしたが、元に戻っているようです。
 資料によると第二部の最後から8年の月日が流れているそうです。しばらくは登場人物の近況が語られます。大長編『源氏物語』最終章の始まりです。

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