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episode 5. ふたりの恋

2022-07-20chapter46第四十六帖,宇治,宇治十帖,椎本,大君,中の君,八の宮,匂宮,,和歌一覧,和歌,光源氏,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川

Chapter 46.ふたりの恋

    源氏物語 第四十六帖 椎本しいがもと

episode 5. ふたりの恋

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第四十五帖 橋姫(Chapter 45)まで
  源氏の弟である八の宮の様子が語られます。桐壺帝の皇子にもかかわらず忘れられた存在で宇治に隠棲している八の宮の生き方に感銘を受けた薫は教えを請いに宇治通いを始めます。八の宮にはふたりの姫君がおり、薫は宇治で姫君たちの姿を垣間見て意識するようになります。
 また薫は八の宮の邸で弁の君という女房から自身の出生の真実を聞かされます。「僕は源氏の子なのだろうか」という子供の頃からの疑念は的中し、実の父は亡くなった柏木大納言だと知りました。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴


GENJI Summary Part1-1 (桐壺 ~ 花散里)まとめ

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々


GENJI Summary Part1-2 (須磨 ~ 乙女)まとめ

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし


GENJI Summary Part1-3 (玉鬘 ~ 真木柱)まとめ

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚


GENJI Summary Part1-4 (梅枝 ~ 藤裏葉)まとめ

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!


GENJI Summary Part2-1 (若菜上 ~ 藤裏葉)まとめ

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔


GENJI Summary Part2-2 (御法 ~ 幻)まとめ

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

本章です🎵

Chapter 46 椎本しいがもと ふたりの恋 

第四十六帖 椎本(Chapter 46)第四話(episode 4)まで
 薫から宇治姉妹の話を聞いた匂宮は宇治に出かける計画を立てます。薫たち貴族は八の宮邸を訪ねますが高貴な匂宮は出かけることができません。それでも自分をアピールしたい匂宮は八の宮の姫君たちに桜の枝と和歌を贈ります。
 季節は秋になり、八の宮は自分の亡きあとの姫君たちのことを薫に託します。その後修行先の山で八の宮は亡くなってしまいます。父を亡くした姉妹を心配した匂宮は見舞いの和歌を贈ります。薫も忌中が明けてから宇治を訪れ姉妹を見舞いました。

episode 5. ふたりの恋

【超訳】椎本しいがもと 宇治十帖
 薫 23~24歳 匂宮におうのみや 24~25歳
 大君おおいぎみ 25~26歳 中の君 23~24歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

冬になってまた薫は宇治に行くの。雪の中をわざわざ来てくれたので大君が薫の相手をするの。打ち解けたとまでは言えないんだけれど、前よりは長い時間話をするの。薫は大君のことが好きなんだって自覚しているのに、匂宮の話を持ち出すの。女好きなんて噂はウソで、彼は素晴らしい人で中の君と匂宮の仲を取り持ってあげたい。それから自分は大君のことが好きですって告白もしたの。

~ つらら閉ぢ 駒ふみしだく 山川を しるべしがてら まづや渡らむ ~

(氷のように閉ざしていらっしゃるあなたがたを匂宮に紹介することになったけど、あなたのところには僕が逢いに行くからね)

大君は面倒な展開になっちゃったわとはっきりした返事はしなかったの。

春。匂宮と中の君はあいかわらず和歌のやりとりだけの関係なのね。去年の春に桜と一緒に贈った歌のことを思い出してまた匂宮は中の君に歌を詠むの。

桜
2度めの桜

~ つてに見し 宿の桜を この春に かすみ隔てず 折りて挿頭かざさん ~

(去年は旅行の帰り道に眺めたあなたのところの桜だけれど、今年は直に会って(桜を)手渡したいんだ)

あいかわらずの美しい文字の積極的な気持ちに中の君はカタチだけ返事をするの。

~ いづくとか 尋ねて折らん 墨染めに 霞こめたる 宿の桜を ~

(どこの桜のことをおっしゃっているのかしら? わたしの桜は墨染めで霞に覆われているのよ?)

こんなつれない返事で中の君との仲がちっとも進まない匂宮は薫になんとかしろって言うんだけど、薫は面白がってるの。
「キミが本気かどうかわかんないからね」
「運命の人に出逢えるまでいろんな女の子に会ってるだけだろ?」
 自分の女好きという噂の言い訳をしたいみたいね。

夕霧は今でも自分の娘の六の君を匂宮と結婚させたいって考えているんだけど、匂宮はおカタい義父ができるのはイヤみたいでずっと断り続けているのよね。

薫のお母さんの女三宮が住んでいる三条の宮が火事で焼けてしまったので女三宮は六条院に引っ越すの。

そんなこんなで忙しかった薫は夏になってやっと宇治に出かけることができたの。お屋敷は風を入れようとあちこちが開いていたの。そこに風が吹いてきて御簾を巻き上げたの。可憐で華やかで柔らかみが感じられる姫の姿が見えて、薫は感嘆のタメイキなの。髪も上品で優美なの。もうひとりの姫も優しそうで美しくすこし弱々しい感じがするの。最初の姫君が中の君であとから見えた姫君が大君だったのよね。

第四十六帖 椎本しいがもと

Chapter 46 ふたりの恋
 episode 1. 匂宮の宇治行作戦
 episode 2. 匂宮と中の君
 episode 3. 八の宮の死
 episode 4. 匂宮と薫、大君と中の君
 episode 5. ふたりの恋

To be continued ✈✈✈

 ふたりの姫君のお父さんの八の宮が亡くなってしまいました。薫はようやく大君のことを好きだと自覚したようです。そこで自分は大君と、中の君には匂宮と結婚させようと計画を立て始めたようですね。
 薫はようやくふたりの姿を垣間見しました。
 今とは違ってちょっとしたハプニングでもなければ女性の姿など見られません。
 ふたりの恋はうまくいくのでしょうか。
 次巻に続きます。

誰からも慕われ 誰にも愛を振りまき?!
おじいちゃんの隔世遺伝?!

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  • 【別冊】GENJI
    topics 41 ちゃらちゃらチャラ男も宇治へゆく
  • 🖌Genji Waka Collection

    ~ つらら閉ぢ 駒ふみしだく 山川を しるべしがてら まづや渡らむ ~

    薫が大君に告白した歌

    ~ つてに見し 宿の桜を この春に かすみ隔てず 折りて挿頭かざさん ~

    匂宮が中の君に贈った恋の歌

    ~ いづくとか 尋ねて折らん 墨染めに 霞こめたる 宿の桜を ~

    中の君が匂宮を警戒して返した歌

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