episode 5. ふたりの恋
GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川
Chapter 46.ふたりの恋
源氏物語 第四十六帖 椎本
episode 5. ふたりの恋
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第四十五帖 橋姫(Chapter 45)まで
源氏の弟である八の宮の様子が語られます。桐壺帝の皇子にもかかわらず忘れられた存在で宇治に隠棲している八の宮の生き方に感銘を受けた薫は教えを請いに宇治通いを始めます。八の宮にはふたりの姫君がおり、薫は宇治で姫君たちの姿を垣間見て意識するようになります。
また薫は八の宮の邸で弁の君という女房から自身の出生の真実を聞かされます。「僕は源氏の子なのだろうか」という子供の頃からの疑念は的中し、実の父は亡くなった柏木大納言だと知りました。
超ざっくり GENJI
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
本章です🎵
第四十六帖 椎本(Chapter 46)第四話(episode 4)まで
薫から宇治姉妹の話を聞いた匂宮は宇治に出かける計画を立てます。薫たち貴族は八の宮邸を訪ねますが高貴な匂宮は出かけることができません。それでも自分をアピールしたい匂宮は八の宮の姫君たちに桜の枝と和歌を贈ります。
季節は秋になり、八の宮は自分の亡きあとの姫君たちのことを薫に託します。その後修行先の山で八の宮は亡くなってしまいます。父を亡くした姉妹を心配した匂宮は見舞いの和歌を贈ります。薫も忌中が明けてから宇治を訪れ姉妹を見舞いました。
episode 5. ふたりの恋
【超訳】椎本 宇治十帖
薫 23~24歳 匂宮 24~25歳
大君 25~26歳 中の君 23~24歳
~ つらら閉ぢ 駒ふみしだく 山川を しるべしがてら まづや渡らむ ~
(氷のように閉ざしていらっしゃるあなたがたを匂宮に紹介することになったけど、あなたのところには僕が逢いに行くからね)
~ つてに見し 宿の桜を この春に 霞隔てず 折りて挿頭さん ~
(去年は旅行の帰り道に眺めたあなたのところの桜だけれど、今年は直に会って(桜を)手渡したいんだ)
~ いづくとか 尋ねて折らん 墨染めに 霞こめたる 宿の桜を ~
(どこの桜のことをおっしゃっているのかしら? わたしの桜は墨染めで霞に覆われているのよ?)
第四十六帖 椎本
Chapter 46 ふたりの恋
episode 1. 匂宮の宇治行作戦
episode 2. 匂宮と中の君
episode 3. 八の宮の死
episode 4. 匂宮と薫、大君と中の君
episode 5. ふたりの恋
ふたりの姫君のお父さんの八の宮が亡くなってしまいました。薫はようやく大君のことを好きだと自覚したようです。そこで自分は大君と、中の君には匂宮と結婚させようと計画を立て始めたようですね。
薫はようやくふたりの姿を垣間見しました。
今とは違ってちょっとしたハプニングでもなければ女性の姿など見られません。
ふたりの恋はうまくいくのでしょうか。
次巻に続きます。
誰からも慕われ 誰にも愛を振りまき?!
おじいちゃんの隔世遺伝?!
topics 41 ちゃらちゃらチャラ男も宇治へゆく
🖌Genji Waka Collection
~ つらら閉ぢ 駒ふみしだく 山川を しるべしがてら まづや渡らむ ~
薫が大君に告白した歌
~ つてに見し 宿の桜を この春に 霞隔てず 折りて挿頭さん ~
匂宮が中の君に贈った恋の歌
~ いづくとか 尋ねて折らん 墨染めに 霞こめたる 宿の桜を ~
中の君が匂宮を警戒して返した歌
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