episode 2. 禁断の恋
GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻
Chapter 5.過ちと略奪
源氏物語 第五帖 若紫
episode 2. 禁断の恋
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter 5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第四帖 夕顔(Chapter 4)まで
源氏宰相中将は12歳で元服(成人)し、葵の上と政略結婚しましたが心の中では父親である帝の妃の藤壺女御のことを想っています。(源氏の母ではない)
藤壺女御への恋は禁断の関係で進めることができないので、理想の女性を求めて何人かの女性と付き合います。中流階級の身分の夕顔は源氏にとっては癒しの存在でしたが、隠れ家に連れ出したデート中に突然死してしまいました。
超ざっくり GENJI
光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴
本章です🎵
(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々
元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし
源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚
栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!
最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
第五帖 若紫(Chapter 5)第一話(episode 1)まで
静養に訪れた北山である女の子を見かけます。彼女は源氏の憧れである藤壺の女御の姪でした。
episode2. 禁断の恋
第五帖【若紫】
源氏 18歳 藤壺の宮 23歳
葵の上 22歳
紫の君 10歳 明石の君 9歳
~ 見てもまた 逢ふ夜稀なる 夢の中に やがでまぎるる わが身ともがな ~
(やっとこうして想いを遂げられたけれど、また逢えるなんてきっと叶わない夢だからこの夢の中に埋もれてしまいたいよ)
~ 世語りに 人やつたへん 類ひなく 憂き身をさめぬ 夢になしても ~
(覚めることのない夢の中での出来事だとしても知られてしまうのが心配だわ=恐ろしい罪を犯してしまったのだわ)
とうとう源氏と藤壺の宮さまが一線を越えてしまいました。というか本文にも書かれていますが、どうやらこのときが2回目らしいのです。けれども最初に関係を持った記述は今までの巻にありません。
「最初の密会部分が抜け落ちたのか?」
「幻の巻があるんじゃないか」
源氏物語の研究者たちの間でも議論がかわされているようです。現存する五十四帖には綴られていないエピソード。ミステリーですね。
🖌Genji Waka Collection
~ 見てもまた 逢ふ夜稀なる 夢の中に やがでまぎるる わが身ともがな ~
源氏宰相中将が藤壺の女御と一夜を過ごしたときに詠んだ歌
~ 世語りに 人やつたへん 類ひなく 憂き身をさめぬ 夢になしても ~
藤壺の女御が犯してしまった罪におののきながら詠んだ歌
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