episode 3. 薫の手紙と浮舟の生きる道
GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川
Chapter 54. これからの道
源氏物語 第五十四帖 夢浮橋
episode 3.薫の手紙と浮舟の生きる道
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第五十三帖 手習(Chapter 53)まで
横川の僧都という僧侶が宇治で身元不明の姫を助けます。僧侶の妹尼が献身的に看病し、僧都が姫に憑りついていた物の怪を退散させます。正気を取り戻した姫は浮舟でした。
浮舟は死にきれなかったことを嘆きます。妹尼の詮索にも答えません。
二度と恋愛したくない浮舟は横川の僧都に頼み込み出家して俗世を捨てます。
明石中宮は横川の僧都から浮舟が生きていることを知り、今も浮舟を偲んで悲しんでいる薫に浮舟の事を伝えます。薫はとても驚きます。そして匂宮も知っているのではないか、浮舟は他の男と恋仲なのではないかなど戸惑いを隠せません。
超ざっくり GENJI
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
本章です🎵
第五十四帖 夢浮橋(Chapter 54)第二話(episode 2)まで
浮舟が生きていると知らされた薫は横川の僧都を訪ねます。横川の僧都から妹尼が世話している姫の話を聞き、自分が探している浮舟だと涙を流します。
ひとまず浮舟の弟の小君を使いにやることにします。横川の僧都からも浮舟に手紙が届き、「還俗して薫と夫婦に戻ってはどうか」と書かれてあります。浮舟は薫に知られてしまったと怯えます。訪ねてきた小君にも会おうとはせず、「人違いだと思います」と伝えます。
episode 3. 薫の手紙と浮舟の生きる道
【超訳】夢浮橋 宇治十帖
薫 28歳 浮舟 23歳
~ 法の師と 尋ぬる道を しるべにて 思はぬ山に 踏み惑ふかな ~
(仏法の師匠と仰いで僧都を道しるべにきたけれど、思いがけない恋の山に迷ってしまった)
第五十四帖 夢浮橋
Chapter 54 これからの道
episode 1. 浮舟の元へ
episode 2. 人違いだと思います
episode 3. 薫の手紙と浮舟の生きる道
今までのことはすべて許すから話をしようと書いた薫の手紙を浮舟は拒否しました。
この時代、女性の生き方は限られていました。男性と結婚して庇護を受ける以外の道はあまりなかったのかもしれません。
源氏物語全体を思い返すと藤壺の宮が夫である桐壺院が亡くなったあとに源氏の想いを拒んで我が子の冷泉帝を守るために出家しました。
源氏の従姉弟の朝顔の君は源氏からのプロポーズを受けず、自身の意思で出家しました。
朧月夜は朱雀院の妻でありながら源氏とも付き合いを続け、朱雀院が出家したあとしばらくして出家しました。
紫の上は朧月夜や女三宮の件で傷つき源氏のそばを離れる決意をし、出家したいと源氏に願い出ましたが、最後まで出家させてもらえませんでした。
そして最後のヒロイン浮舟の選んだ道です。匂宮とのことは過ちだった。薫が許してくれると言っても自分自身が恥ずかしい。いままでは浮舟のように流されてきた人生だったけれど、これからは自分の意思で歩いていく。そのための出家なのだと。
源氏物語の時代から千年。女性も人生においてさまざまな選択肢を選べるようになりました。千年も読み継がれ、多くの学者が研究し、世界の多くの言語に翻訳されています。物語の絵巻も国宝です。
🖌Genji Waka Collection
~ 法の師と 尋ぬる道を しるべにて 思はぬ山に 踏み惑ふかな ~
薫が浮舟にあてて詠んだ歌(源氏物語最後の和歌)
源氏物語が完結しました。長い連載にお付き合いくださり、心から感謝いたします。
全五十四帖からなる大長編。4人の帝の御代、70年に及ぶ大河ドラマでした。千年前の物語を少しでも身近に楽しめるように【超訳】しました。お気楽にお気軽に楽しんでいただけると嬉しいです。
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