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episode 4. 可愛い紫の君

2022-07-22chapter6和歌,紅花,赤い鼻,からころも,宮家の姫,第六帖,末摘花,紫の君,源氏物語,紫式部,超訳

GENJI 【超訳】
Part Ⅰ 華やかなる恋絵巻

Chapter 6.雪の朝の衝撃

    源氏物語 第六帖 末摘花すえつむはな

episode 4. 可愛い紫の君

Welcome to SenmojiGenji World!!

源氏物語の今ここ! We are here!!

【超訳】1000文字源氏物語

PartⅠ 華麗なる恋絵巻

これまでのあらすじ

前章まで

第五帖(Chapter5)まで
 源氏は母が亡くなったあとに入内した藤壺の女御へ秘めた思いを抱いていましたが、とうとう一線を越えてしまい藤壺の女御は妊娠してしまいます。表向きは桐壺帝の子を身ごもっていることになっています。

 そんな頃、藤壺の女御によく似た紫の君を自宅の二条院で引き取り一緒に暮らし始めます。彼女は藤壺の女御の姪でした。

超ざっくり GENJI

1.桐壺 ~ 11.花散里11.須磨 ~ 21.乙女22.玉鬘 ~ 31.真木柱32.梅枝 ~ 33.藤裏葉34.若菜上 ~ 39.夕霧40.御法 ~ 41.幻42.匂兵部卿 ~ 44.竹河45.橋姫 ~ 54.夢浮橋

光源氏の誕生からたくさんのカノジョとの恋愛遍歴

本章です🎵

(女性問題を起こして)謹慎生活、都に復帰・復職、大切なオクサマたちとの日々

元カノの娘の玉鬘との出逢いと大豪邸六条院での暮らし

源氏の息子夕霧と幼なじみとのハツコイ婚

栄耀栄華を極めた源氏 正室を寝取られる?!

最愛の妻紫の上の旅立ちと源氏のイマサラな大後悔

源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演

薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー

Chapter 6 末摘花 雪の朝の衝撃

第六帖(Chapter6)第三話(episode3)まで
 頭中将に姫をとられたくない源氏は焦って姫の部屋に侵入して一夜を過ごします。彼女の様子に若干違和感を感じながら何回か付き合い、雪の降ったある朝に源氏は初めて姫の容姿を見て驚いてしまいます。

episode4. 可愛い紫の君

第六帖【末摘花すえつむはな
 源氏 18~19歳 紫の君 10~11歳

✈✈✈ Let’ go to SenmojiGenji ✈✈✈

そんな源氏に姫もようやく心を開き始めて、お正月の支度にと源氏に和歌と衣装を届けるの。

~ からころも 君が心の つらければ たもとはかくぞ そぼちつつのみ ~

(あなたがツレナイからわたしのたもとはこんなに濡れちゃってるの)

 この頃の風習としてお正月に着る衣装を新しく用意するようです。主人の衣装の用意は正妻の役目ですが、世間知らずの宮家の姫は「源氏の君と結婚したんだからわたくしがカレの妻! お衣装を用意しないと!!」と源氏の衣装を届けたようですね。
 しかもあまりセンスのいい衣装ではなかったよう……。

「わたくしは宮家の姫。光源氏の君のツマ」と妻の自覚にあふれる姫。
「ま、手は出しちゃったし責任はとらねーとな……」と観念する源氏。
 ふたりの”思い違い”は今後も続きます。

 上手でない和歌と野暮ったい衣装の贈り物に源氏はこんな歌を詠んだのよね。

~ なつかしき 色ともなしに 何にこの 末摘花すえつむはなを 袖にふれけむ ~ 

(大して好きでもないのに、なんであの子と付き合っちゃったんだ?)

これ以来、宮家の姫のことを末摘花の君と呼ぶことにしたの。末摘花というのは紅花べにばなのことなのね。紅花=赤い鼻ってことね。(紅花は口紅の原料)

障子越し
紅花

紫の君とは兄妹のような仲の良い関係だったの。まだ紫の君が幼いからさすがに結婚はしてないの。人形遊びをしているときに源氏はわざとべにを自分の鼻に塗ってふざけるの。

「俺がこんな風にブサイクになっちゃったらどうする?」
「そんなのいやだわ」
「やべ、赤いのが取れなくなっちゃったよ!」
「やだやだ! どうしたらいいの?」

雪うさぎ

紫の君が源氏の鼻が赤いままだったらどうしようと焦っているの。源氏も紅がとれないと言って紫の君をからかうの。心が癒されて和むひとときを源氏は満喫していたのね。

第六帖 末摘花

Chapter6 雪の朝の衝撃
 episode1. ウワサの令嬢
 episode2. 強行突破! 既成事実?!
 episode3. クチコミの現実
 episode4. 可愛い紫の君

To be continued ✈✈✈

🖌Genji Waka Collection

~ からころも 君が心の つらければ たもとはかくぞ そぼちつつのみ ~

末摘花の君が妻の役目として衣装を用意して夫の源氏に贈った歌

~ なつかしき 色ともなしに 何にこの 末摘花すえつむはなを 袖にふれけむ ~

源氏宰相中将が末摘花の君のことを詠んだ歌

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