topics 8. お別れ会だってタイヘンだわよ
GENJI 【別冊】
GENJI essay
topics 8
お別れ会だってタイヘンだわよ
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GENJI 【別冊】GENJI エッセイ
千年語り継がれる不朽の名作『源氏物語』も実はツッコミどころ満載!?
源氏物語を【超訳】しながら感じた管理人の個人的な雑感エッセイです。シロウトの感想なので偏った見方をしているかもしれません。
古典を専門には学んでいないイチ源氏物語ファンの書く軽いタッチのハンドブックです。よかったらご覧になってください。史実、原作と異なる等、明らかな間違いはご指摘いただきたいのですが、基本的にはゆるく、広いお心でお読みいただければと思います。
お歴々の源氏物語を研究されている方々、現代語訳をなさっている皆様、源氏物語ファンの皆様方、それから紫式部サマ、どうか怒らないでください。お願いします。
本章はGENJI topics です。
源氏物語のエピソードにまつわる管理人の雑感エッセイです。
あくまでも管理人の独断と偏見エッセイです。ゆる~く眺めてやってください。皆さまのまなじりが一瞬でも下がったり、口角が数ミリ上がったり、クスクス笑いのひとつでも漏れたのなら、管理人の望外の喜びとなります。
topics 8. お別れ会だってタイヘンだわよ
第十二帖須磨(Chapter12. とりあえず謹慎します。)に寄せて
~ 月影の 宿れる袖は 狭くとも とめてぞ見ばや 飽かぬ光を ~
(私の袖に写っている月明かりは小さいけれど、いつまでもその光をあなただと思って見つめているわ)
~ 行きめぐり つひにすむべき 月影の しばし曇らん 空なながめそ ~
(月はまた空を巡ってくるからね、少しの間雲にかくれるけれどそんなに落ち込まないで?)
~ 逢瀬なき 涙の川に 沈みしや 流るるみをの 初めなりけん ~
(キミに逢えなくて泣き濡れたこと(キミに恋したこと)が須磨に流されるきっかけだったね)
~ 涙川 浮ぶ水抹も 消えぬべし 別れてのちの 瀬をもまたずて ~
(あなたにまた逢える日を待てないで、わたしは涙の川に消えちゃうわ)
~ 見しは無く 有るは悲しき 世のはてを 背きしかひも なくなくぞ経る ~
(院はお亡くなりになり、生きていらっしゃるあなたも辛い目に遭い、出家した甲斐もなく、ただただ泣いております)
~ 別れしに 悲しきことは 尽きにしを またもこの世の 憂さは勝れる ~
(父院との別れが最大の悲しみだと思っていたのに、それ以上の辛さがこの世にはありました)
~ 生ける世の 別れを知らで 契りつつ 命を人に 限りけるかな ~
(生きている間にまさか離れてしまうなんて思わなかったよ。命ある限りあなたとは一緒だと信じていたから)
~ 惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな ~
(わたしの命と引き換えにできるのなら、少しでも時間を止めてしまいたいわ。出発の時間を遅らせられるのなら)
🖌Genji Waka Collection
~ 月影の 宿れる袖は 狭くとも とめてぞ見ばや 飽かぬ光を ~
花散里が源氏とは離れる際に贈った歌
~ 行きめぐり つひにすむべき 月影の しばし曇らん 空なながめそ ~
須磨に旅立つ源氏が花散里に残した歌
~ 逢瀬なき 涙の川に 沈みしや 流るるみをの 初めなりけん ~
謹慎のきっかけとなった朧月夜に源氏が贈った歌
~ 涙川 浮ぶ水抹も 消えぬべし 別れてのちの 瀬をもまたずて ~
宮中に残っている朧月夜が須磨に旅立つ源氏に贈った歌
~ 見しは無く 有るは悲しき 世のはてを 背きしかひも なくなくぞ経る ~
自分や東宮を護るために謹慎に向かう源氏に藤壺の宮が贈った歌
~ 別れしに 悲しきことは 尽きにしを またもこの世の 憂さは勝れる ~
源氏が須磨に旅立つ前に藤壺の宮に贈った歌
~ 生ける世の 別れを知らで 契りつつ 命を人に 限りけるかな ~
須磨に旅立つ朝に源氏が紫の上に贈った歌
~ 惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな ~
源氏の旅立ちに紫の上が取り乱して詠んだ歌
付き合っている人が多いとタイヘンだ
カノジョとかカノジョとかカノジョとか……💦
episode1. 都を離れる決心
episode2. 紫の上との別れ
episode3. 須磨へ
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