episode 5. 浮舟を想う涙
GENJI 【超訳】
Part Ⅲ 激しく流れる恋の川
Chapter 53. 流れ着いた舟
源氏物語 第五十三帖 手習
episode 5.浮舟を想う涙
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源氏物語の今ここ! We are here!!
【超訳】1000文字源氏物語
PartⅠ 華麗なる恋絵巻
- chapter1 【桐壺】壮大なるSTORY
- chapter2 【帚木】男子会の恋バナ
- chapter3 【空蝉】つかみどころのないカノジョ
- chapter4 【夕顔】年上の彼女と癒しの彼女
- chapter5 【若紫】過ちと略奪
- chapter6 【末摘花】雪の朝の衝撃
- chapter7 【紅葉賀】死ぬまで持っていく秘密
- chapter8 【花宴】似た者同士のふたり?
- chapter9 【葵】オンナのオンネン
- chapter10 【賢木】別れ、別れ、それから密会
- chapter11 【花散里】ココロ安らぐ里
- chapter12 【須磨】とりあえず謹慎します。
- chapter13 【明石】最高のカノジョと最愛の妻
- chapter14 【澪標】命をかけて……
- chapter15 【蓬生】シンデレラストーリー?
- chapter16 【関屋】逢えなくても好き
- chapter17 【絵合】世界にひとつだけの
- chapter18 【松風】ふたりの女性と娘のこと
- chapter19 【薄雲】永遠の人
- chapter20 【朝顔】男女の友情は成立する?
- chapter21 【乙女】小さな恋の物語
- chapter22 【玉鬘】元カノのムスメ
- chapter23 【初音】源氏と六条院の新年
- chapter24 【胡蝶】娘なの? 恋人なの?
- chapter25 【蛍】恋多き父と一途な息子
- chapter26 【常夏】ふたりのムスメの明と暗?
- chapter27 【篝火】恋の炎の行方は?
- chapter28 【野分】美しいひとたち
- chapter29 【行幸】ふたりのお父さん
- chapter30 【藤袴】結婚? 仕事?
- chapter31 【真木柱】翻弄された運命の行先
- chapter32 【梅枝】すれ違うふたり
- chapter33 【藤裏葉】長く遅く遠かった春
PartⅡ 幾重にも広がる恋の水紋
- chapter34-1 【若菜上1】それは水紋のように
- chapter34-2 【若菜上2】さざ波が揺らす心
- chapter34-3 【若菜上3】慶びの春と忍び寄る影
- chapter35-1 【若菜下1】六条院の人びと
- chapter35-2 【若菜下2】春の演奏会とある願い
- chapter35-3 【若菜下3】吹き荒れる嵐の六条院
- chapter36 【柏木】想いを遺し恋に死す
- chapter37 【横笛】親友が遺した想い
- chapter38 【鈴虫】想いが交錯する秋の月夜
- chapter39 【夕霧】堅物な浮気、不器用な本気
- chapter40 【御法】消えゆく紫の露
- chapter41 【幻】思慕、痛恨、後悔、懺悔
- chapter41extra 【雲隠】衝撃の演出
これまでのあらすじ
第五十二帖 蜻蛉(Chapter 52)まで
浮舟の行方がわからなくなり、辞世の句を見た女房たちは浮舟が宇治川に身を投げたのではと嘆きます。山荘の従者たちは三角関係や自死の事を伏せて「姫君は病死した」と葬儀を行います。
匂宮も薫も最初はお互いが浮舟を隠して死んだことにしているのではと疑います。
しかし浮舟が亡くなってしまったと知り、匂宮は正気を失い落ち込みます。薫は表面上は冷静でしたが、匂宮の前で初めて涙を流します。
大君に続いて浮舟まで失った薫はふたりを亡くした宇治まで疎ましく思います。薫は浮舟を亡くした哀しみから抜け出せません。
超ざっくり GENJI
源氏亡きあとの物語 表向き源氏の息子の薫と源氏の孫の匂宮のダブル主演
薫と匂宮と宇治の三姉妹とのラブストーリー
本章です🎵
第五十三帖 手習(Chapter 53)第四話(episode 4)まで
宇治で横川の僧都が身元不明の姫を助けます。僧都の妹尼が看病し保護しますが、なかなか容体が回復しないので僧都が祈祷をすると、姫には物の怪が憑りついていたようでした。正気を取り戻した姫は少しずつ身を投げようとしたあの夜の事を思い出します。やはりこの姫は浮舟だったようです。
浮舟は現在の心境を和歌に詠みます。無意識に薫や匂宮のことも思い出しているようです。けれども二度と恋愛したくない浮舟は出家して俗世を捨てます。
episode 5. 浮舟を想う涙
【超訳】手習 宇治十帖
薫 27~28歳 匂宮 28歳~29歳
浮舟 22歳~23歳
~ 見し人は 影もとまらぬ 水の上に 落ち添ふ涙 とどせきあへず ~
(姿も残さずにあのひとが身を投げたこの川に落ちる僕の涙も止まらないんだ)
薫が今も自分のことを想い、嘆き哀しみ、法事の準備をしてくれていることを浮舟はどう思ったのでしょうか。
浮舟は自分の法事の準備の手伝いをすることになりました。浮舟自身も奇妙な体験だと思っていますね。
源氏物語によく見られる「いとあはれなり」
でもねぇ、あはれ、あはれってさぁ……
topics 48 あはれ、あはれってさぁ……
🖌Genji Waka Collection
~ 見し人は 影もとまらぬ 水の上に 落ち添ふ涙 とどせきあへず ~
薫が亡き浮舟を偲んで詠んだ歌
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