summary 1-2 須磨~乙女
1日1000文字源氏物語
GENJI summary
第一部 華やかなる恋絵巻
Part 1-2(須磨~乙女)まとめ
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お気楽お気軽源氏物語ワールドにようこそ!!
「1000文字源氏物語」倶楽部の管理人のりらです。
全54巻の大長編小説の源氏物語。
これまで第二十一帖【乙女】(Chapter21 小さな恋のものがたり)までご案内してきました。
話し言葉で【超訳】する源氏物語。
どうでしょうか。お楽しみいただけていますか?
多くのキャラクターやエピソードが登場しました。
源氏物語は多くの学者さんがいろいろな区分けをしています。
当ブログではこのように分けています。
- 第一部
- Part1-1 第一帖【桐壺】~ 第十一帖【花散里】
- Part1-2 第十二帖【須磨】~ 第二十一帖【乙女】
- Part1-3 第二十二帖【玉鬘】~ 第三十一帖【真木柱】
- Part1-4 第三十二帖【梅枝】~ 第三十三帖【藤裏葉】
- 第二部
- Part2-1 第三十四帖【若菜上】~ 第三十九帖【夕霧】
- Part2-2 第四十帖【御法】~ 第四十一帖【幻】
- 第三部
- Part3-1 第四十二帖【匂兵部卿】~ 第四十四帖【竹河】
- Part3-2 第四十五帖【橋姫】~ 第五十四帖【夢浮橋】
第一部Part1-2のざっくりまとめです。
Part 1-2 登場キャラ相関図
Part 1-2 登場キャラ
第一部 華麗なる恋愛絵巻
主な登場人物
紫の上
Murasaki-no-ue
藤壺の宮の姪で、源氏が幼いころから育て、結婚。源氏の須磨謹慎中は健気に二条院と従者たちを守った。源氏の帰還後は寵愛を一身に受ける。
源氏の提案で、明石の君が産んだ姫君の養母となり愛情をこめて育てる。
花散里
Hanachirusato
桐壺院の妃である麗景殿女御の妹。源氏が少年のころからの付き合い。控えめで多くを望まない性格で源氏にとって心安らぐ存在。
藤壺の宮
Fujitsubo-no-miya
源氏の母に容姿が似ている理由で桐壺帝に入内。中宮となる。源氏から求愛され罪の子を宿し出産。桐壺院の一周忌後に出家。源氏の永遠の憧れのヒト。桜の季節に亡くなる。
明石の君(御方)
Akashi-no-kimi
Akashi-no-onkata
源氏が謹慎中に明石で出会った姫。源氏の一人娘となる明石の姫君を出産。源氏に請われ京に上るが、娘の将来のために身分の高い紫の上に養女にするため娘を手放す。
朧月夜
Oborotsukiyo
源氏の兄、朱雀帝の妃。入内前に源氏と付き合っており、入内後も関係を続けていたが、皆にバレてしまいバッシングを受ける。
源氏の謹慎明けは彼の誘いをかわす。
六条御息所
Rokujo-no-miyasunndokoro
前の東宮妃で未亡人。趣味も教養も高いセレブリティ。源氏を深く愛するあまり、源氏に関わりのある女人たちに恨みをいだくようになる。生霊になっているかもしれない自身を恐れ源氏との別れを決意して娘と伊勢に下る。
娘である斎宮の任期が終わり京に戻り出家。源氏に再会後に亡くなる。
秋好中宮
Akikonomu-no-chugu
前の春宮と六条御息所の娘。朱雀帝の御代に伊勢の斎宮となり、母親とともに伊勢へ赴く。任期を終え京に戻るが母が他界。源氏の養女となり冷泉帝に入内、中宮となる。
末摘花
Suetsumuhana
都でウワサの深窓の令嬢。和歌が苦手なユニークキャラ。
源氏の謹慎、復帰後も一途に源氏の来訪を待ち続け、二条院の東の院に呼んでもらう。
空蝉
Utsusemi
伊予の守の妻。一夜を過ごした源氏と文の付き合いを続ける。
夫の死後出家。源氏が東の院に呼びよせる。
朝顔の君
Asagao-no-kimi
源氏の従姉。源氏の初恋の君だが、朝顔の君が恋人関係になるのを拒む。源氏とは風流な文をやりとりする間柄。
冷泉帝
Reizei-tei
母は藤壺の宮。実の父は源氏だが表向きは桐壺帝の第十皇子として即位。
母の死後出生の真実を知り、臣下の子が帝位に就いていることに動揺するが、誰にも打ち明けることなく帝としての責任を果たす。
夕霧
Yugiri
源氏と葵の上の息子。葵の上の実家で祖父母によって育てられる。一緒に育った雲居の雁とは従姉弟同士で結婚の約束をしていたが、雲居の雁の父である内大臣に交際を反対されてしまう。
明石の姫君
Akashi-no-himegimi
源氏と明石の君の娘。母親の身分が低いため、紫の上の養女となり、愛情豊かに育てられる。
弘徽殿大后
Kokiden-no-ookisaki
桐壺帝の妃。桐壺帝が寵愛する桐壺更衣に数々の嫌がらせをする。出産した第一皇子は朱雀帝として即位。妹の朧月夜を朱雀帝に入内させる。父は右大臣。
朧月夜と源氏の関係を朱雀帝への謀反と主張し源氏を政治の表舞台から追いやったが、朱雀帝が源氏を復職させたことで思惑通りにはならなかった。
朱雀帝(院)
Suzaku-in
桐壺帝の第一皇子。源氏の兄。母は弘徽殿女御。朱雀帝として即位。自分の妃の朧月夜が源氏と付き合いを続けているのを知っていたが咎めたりせず黙認していた。
源氏の謹慎をとき復職させる。帝位を冷泉帝に譲り、朱雀院となる。
内大臣(頭中将)
Nai-daijin
父は左大臣で葵の上の兄。源氏の友人でありライバル。冷泉帝の中宮の座を源氏と争ったが負けてしまう。娘の雲居の雁が源氏の息子の夕霧と想いあっているのを快く思わずふたりを引き離す。
新弘徽殿女御
Shin-Kokiden-no-nyogo
内大臣の長女。冷泉帝妃。中宮にはなれなかった。
雲居の雁
Kumoi-no-kari
内大臣の二女。母親は離縁しており幼いころは夕霧と一緒に祖父母に育てられた。夕霧と想いあっているが父親に反対され、夕霧とは引き離されてしまう。
光源氏
Hikaru-no-genji
桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれる。桐壺帝の第二皇子だが幼くして母を亡くし、帝のはからいで臣下に下り源氏姓を名乗る。憧れの藤壺の宮への想いが満たされないまま数々の女人と付き合い愛を探し求め、愛にさすらう。
主な登場人物
桐壺院
Kiritsubo-in
源氏の父。桐壺更衣と源氏を寵愛する。桐壺更衣を亡くしたあとに容姿がよく似ている藤壺の宮を入内させ中宮とした。故人。
桐壺更衣
Kiritsubo-no-koi
源氏の母。さほど身分は高くなかったが亡き父親の遺言で桐壺帝に入内。帝からの寵愛を受け源氏を出産するが、弘徽殿女御らの嫌がらせを受ける。源氏が3歳のときに亡くなる。故人。
葵の上
Aoi-no-ue
源氏が元服時に結婚した正室。打ち解けない夫婦仲だったが息子夕霧を出産。直後に亡くなってしまう。
夕顔
Yugao
中流階級のカノジョ。源氏と付き合う前に頭中将とのあいだに娘をもうけている。源氏と隠れ家デート中に変死してしまう。源氏にとって心許せる癒しの存在。
印象的なエピソード ~ Impressive episode ~
朧月夜の入内後も密会していたことが露見し、右大臣や弘徽殿大后から「帝への謀反」とバッシングを受ける。
源氏は藤壺の宮と東宮の立場を守るために自ら官位を返上して無位無官にて須磨で謹慎生活を送る決意をする。
源氏と明石の君
須磨に滞在していた源氏だが、明石の入道の招きで明石に移り住む。そこで明石の入道の娘の明石の君と出逢う。
身分違いを気にしていた明石の君だが、源氏の猛烈な求愛に付き合うことになり、やがて源氏の子を身ごもり、姫君を出産。
再三の源氏の説得で京に上るが、姫君の将来のために源氏は身分の高い紫の上に養育させたいと提案する。明石の君は泣く泣く娘と別れ紫の上に姫君を預ける。
源氏と紫の上
藤壺の宮の姪である少女を手元で育てる。
正室の葵の上を亡くしたあと、優しく美しく成長した彼女と源氏は結婚。「源氏の一の人」と誰もが認める最愛ツマ。
源氏の謹慎中は健気に二条院と従者たちを守り、源氏の帰りを待ち続ける。
源氏が明石の君と出逢い姫をもうけたことにひどく絶望する。
源氏が都に戻ってからは寵愛を一身に受ける。源氏の提案で、明石の君の産んだ姫君の養母となり愛情こめて育てる。
源氏の母である桐壺更衣に容姿が似ていることで桐壺帝に入内した藤壺女御。源氏はいつしか恋するようになり、父帝の妃と禁断の関係を持ってしまう。藤壺の宮は身ごもり若宮を出産。桐壺帝の皇子として冷泉帝として即位。
桐壺院の逝去後、出家して女院と称される。出家後は源氏の無事を祈り、冷泉帝を護る。
源氏の帰還後しばらくして桜の季節に逝去。
宮中の桜宴で源氏と出逢い恋に落ちる。父は右大臣、姉は弘徽殿大后で朱雀帝(弘徽殿大后の息子、桐壺帝の第一皇子)と婚約中にもかかわらず源氏とも付き合い、入内後も密会を続ける。
右大臣や弘徽殿大后に密会がバレ、源氏は謹慎して都を去るが彼女は後宮内にとどまりバッシングを受ける。
源氏の復帰後は彼の誘いにはのらなかった。
没落皇族のお姫様。深窓の令嬢と都でウワサになり、源氏と頭中将が取り合う。頭中将を出し抜きたい源氏が強行突破。ウワサの真相は……。源氏と末摘花との認識の違いやかみあわない和歌のやりとりなど、シリアスドラマの中のほっこりパート。
源氏の謹慎中に屋敷は荒れていく一方で、源氏の帰還後もしばらく忘れられていた。一途に源氏の来訪を待ち続けていたことを知った源氏は二条院の東の院に彼女を呼び寄せる。
源氏が方違えで泊まった屋敷で出会ったヒトヅマ。若いころに一夜だけ過ごしたカンケイだったが源氏が須磨に行ってからは連絡もとっていなかった。
あるとき逢坂の関ですれ違い、今でもお互い想い合っている「隠れ両想い」だったが文のやりとりだけにとどめる。空蝉の夫の死後義理の息子に迫られ逃れるために出家。のちに源氏が二条院の東の院に呼びよせる。
六条御息所の娘(元伊勢斎宮)は冷泉帝に入内して梅壺女御となる。ふたりの共通の趣味が絵だったことから後宮中で絵の鑑賞がトレンドになる。女院(藤壺の宮)が皆で鑑賞、批評をする「絵合」を行う。
源氏は冷泉帝の御前でも「天覧絵合」を行うことを提案。梅壺女御側と新弘徽殿女御側に分かれて自慢の絵巻物を披露しあう。華やかな宮中行事の水面下では源氏VS内大臣(元頭中将)の中宮争い(後宮でのマウンティング)が始まる。
「天覧絵合」は白熱した展開となったが、最後は源氏が須磨で描いた絵で勝負がついた。この須磨の絵は源氏が藤壺の宮に納めた。
源氏と藤壺の宮の子。表向きは桐壺院の皇子として育てられ冷泉帝として即位。
母の死後、出生の真実を知らされる。臣下である源氏の子が帝位に就いていることに動揺するが誰にも悩みを打ち明けられず、父、母を護るためにも帝としての責任を果たす。
源氏の従姉で初恋の君。朱雀帝御代の賀茂斎宮。
源氏が何度も求婚し、父の桃園式部卿宮もそれを望んだが、男女の関係になることを拒む。
源氏が復帰後、再度求婚したが断られた。源氏とは風流な文や歌をやりとりする「趣味トモ」
夕霧は母である葵の上の死後、実家の左大臣家で祖父母の左大臣と大宮に育てられる。内大臣(頭中将)の娘の雲居の雁も左大臣家で夕霧と一緒に育つ。
従姉弟どうしで幼なじみの夕霧と雲居の雁はいつしか淡い恋心をいだくようになるが、ふたりのことを知った内大臣が交際を反対し、雲居の雁を自宅に引き取り夕霧と逢えないようにしてしまう。
第十二帖【須磨】~第二十一帖【乙女】のざっくりまとめでした。
次からPart1-3 第二十二帖【玉鬘】~第三十一帖【真木柱】です。
新しいキャラクターが登場します。彼女を中心に物語が展開します。
「玉鬘十帖」と呼ばれるパートです。
また訪ねてくださるのを心からお待ちしています♬
『1000文字源氏物語』
bon voyage!!
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