summary 1-3 玉鬘~真木柱
1日1000文字源氏物語
GENJI summary
第一部 華やかなる恋絵巻
Part 1-3(玉鬘~真木柱)まとめ
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お気楽お気軽源氏物語ワールドにようこそ!!
「1000文字源氏物語」倶楽部の管理人のりらです。
全54巻の大長編小説の源氏物語。
これまで第三十一帖【真木柱】(Chapter31 翻弄された運命の行先)までご案内してきました。
話し言葉で【超訳】する源氏物語。
どうでしょうか。お楽しみいただけていますか?
多くのキャラクターやエピソードが登場しました。
源氏物語は多くの学者さんがいろいろな区分けをしています。
当ブログではこのように分けています。
- 第一部
- Part1-1 第一帖【桐壺】~ 第十一帖【花散里】
- Part1-2 第十二帖【須磨】~ 第二十一帖【乙女】
- Part1-3 第二十二帖【玉鬘】~ 第三十一帖【真木柱】
- Part1-4 第三十二帖【梅枝】~ 第三十三帖【藤裏葉】
- 第二部
- Part2-1 第三十四帖【若菜上】~ 第三十九帖【夕霧】
- Part2-2 第四十帖【御法】~ 第四十一帖【幻】
- 第三部
- Part3-1 第四十二帖【匂兵部卿】~ 第四十四帖【竹河】
- Part3-2 第四十五帖【橋姫】~ 第五十四帖【夢浮橋】
第一部Part1-3のざっくりまとめです。
Part 1-3 登場キャラ相関図
Part 1-3 登場キャラ
第一部 華麗なる恋愛絵巻
主な登場人物
紫の上
Murasaki-no-ue
藤壺の宮の姪で、源氏が幼いころから育て、結婚。源氏の最愛の妻。
源氏の提案で、明石の君が産んだ姫君の養母となり愛情をこめて育てる。六条院春の御殿主。春の御方とも称され、秋好中宮との春秋ご自慢の交流をしている。
玉鬘
Tamakazura
デート中に変死してしまった夕顔の娘。父は内大臣(元頭中将)。紆余曲折を経て源氏に養女として引き取られる。六条院の夏の御殿に住む。都中の公達から求婚され、源氏からも想いを寄せられるが、冷泉帝の尚侍として後宮に上がることに。しかし、玉鬘を諦めきれない髭黒大将に襲われ結婚することになった。
花散里
Hanachirusato
桐壺院の妃である麗景殿女御の妹。源氏が少年のころからの付き合い。控えめで多くを望まない性格で源氏にとって心安らぐ存在。源氏から息子の夕霧、養女の玉鬘の母親代わりを任せられている。六条院夏の御殿主。
明石の御方
Akashi-no-onkata
源氏が謹慎中に明石で出会った姫。源氏の一人娘となる明石の姫君を出産。源氏に請われ京に上るが、娘の将来のために身分の高い紫の上に養女にするため娘を手放す。六条院の冬の御殿主。
秋好中宮
Akikonomu-no-chugu
前の春宮と六条御息所の娘。朱雀帝の御代に伊勢の斎宮となり、母親とともに伊勢へ赴く。任期を終え京に戻るが母が他界。源氏の養女となり冷泉帝に入内、中宮となる。六条院秋の御殿主。母が亡くなった秋に心を寄せるエピソードから秋好と呼ばれるようになる。春の好きな紫の上との春秋ご自慢のやりとりが微笑ましい。
末摘花
Suetsumuhana
都でウワサの深窓の令嬢。和歌が苦手なユニークキャラ。
源氏の謹慎、復帰後も一途に源氏の来訪を待ち続け、二条院の東の院に呼んでもらう。
冷泉帝
Reizei-tei
母は藤壺の宮。実の父は源氏だが表向きは桐壺帝の第十皇子として即位。
母の死後出生の真実を知り、臣下の子が帝位に就いていることに動揺するが、誰にも打ち明けることなく帝としての責任を果たす。
源氏の養女の玉鬘に興味を持ち後宮に上がるよう望むが、髭黒との結婚で叶わなかった。
夕霧
Yugiri
源氏と葵の上の息子。葵の上の実家で祖父母によって育てられる。一緒に育った雲居の雁とは従姉弟同士で結婚の約束をしていたが、雲居の雁の父である内大臣に交際を反対されてしまう。
実力で出世して内大臣に認めてもらうため努力を重ねている。
明石の姫君
Akashi-no-himegimi
源氏と明石御方の娘。母親の身分が低いため、紫の上の養女となり、愛情豊かに育てられる。
朱雀院
Suzaku-in
桐壺帝の第一皇子。源氏の兄。母は弘徽殿女御。朱雀帝として即位、現在は帝位を冷泉帝に譲り朱雀院となる。
内大臣(頭中将)
Uchi-no-otodo
父は左大臣で葵の上の兄。源氏の友人でありライバル。冷泉帝の中宮の座を源氏と争ったが負けてしまう。娘の雲居の雁が源氏の息子の夕霧と想いあっているのを快く思わずふたりを引き離す。
なでしこと呼んでいた若いころの恋人の娘である玉鬘と再会する。
新弘徽殿女御
Shin-Kokiden-no-nyogo
内大臣の長女。冷泉帝妃。中宮にはなれなかった。
雲居の雁
Kumoi-no-kari
内大臣の二女。母親は離縁しており幼いころは夕霧と一緒に祖父母に育てられた。夕霧と想いあっているが父親に反対され、夕霧とは引き離されてしまう。夕霧とは会えず、時折手紙をやりとりするのみ。
近江の君
Omi-no-kari
内大臣が引き取った姫。個性的なキャラクターで、評判のいい玉鬘に対してあまりよく描かれていない。
髭黒大将
Higekuro-no-taisyo
妹が東宮の母なので東宮の伯父にあたり東宮を後見している。病気の妻がいるが玉鬘に求婚し、玉鬘が宮中に上がると聞いて諦めきれず彼女の寝室に乱入し無理矢理結婚してしまう。
真木柱
Maki-no-hashira
髭黒の大将の娘。髭黒と玉鬘の結婚によって自宅を離れることになった娘が大好きな父にあてた手紙を柱にはさんだ。この歌が由縁で真木柱と呼ばれるようになる。
光源氏
Hikaru-no-genji
桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれる。桐壺帝の第二皇子だが幼くして母を亡くし、帝のはからいで臣下に下り源氏姓を名乗る。憧れの藤壺の宮への想いが満たされないまま数々の女人と付き合い愛を探し求め、愛にさすらう。
大豪邸六条院を造営。女人たちをそれぞれの屋敷に住まわせる。夕顔の娘の玉鬘を養女として引き取るが自身も恋心を抱いてしまう。
主な登場人物
桐壺院
Kiritsubo-in
源氏の父。桐壺更衣と源氏を寵愛する。桐壺更衣を亡くしたあとに容姿がよく似ている藤壺の宮を入内させ中宮とした。故人。
桐壺更衣
Kiritsubo-no-koi
源氏の母。さほど身分は高くなかったが亡き父親の遺言で桐壺帝に入内。帝からの寵愛を受け源氏を出産するが、弘徽殿女御らの嫌がらせを受ける。源氏が3歳のときに亡くなる。故人。
葵の上
Aoi-no-ue
源氏が元服時に結婚した正室。打ち解けない夫婦仲だったが息子夕霧を出産。直後に亡くなってしまう。
空蝉
Utsusemi
伊予の守の妻。一夜を過ごした源氏と文の付き合いを続ける。
夫の死後出家。源氏が東の院に呼びよせる。
夕顔
Yugao
中流階級のカノジョ。源氏と付き合う前に頭中将とのあいだに娘をもうけている。源氏と隠れ家デート中に変死してしまう。源氏にとって心許せる癒しの存在。
六条御息所
Rokujo-no-miyasunndokoro
前の東宮妃で未亡人。趣味も教養も高いセレブリティ。源氏を深く愛するあまり、源氏に関わりのある女人たちに恨みをいだくようになる。生霊になっているかもしれない自身を恐れ源氏との別れを決意して娘と伊勢に下る。
娘である斎宮の任期が終わり京に戻り出家。源氏に再会後に亡くなる。
朧月夜
Oborotsukiyo
源氏の兄、朱雀帝の妃。入内前に源氏と付き合っており、入内後も関係を続けていたが、皆にバレてしまいバッシングを受ける。
源氏の謹慎明けは彼の誘いをかわす。
藤壺の宮
Fujitsubo-no-miya
源氏の母に容姿が似ている理由で桐壺帝に入内。中宮となる。源氏から求愛され罪の子を宿し出産。桐壺院の一周忌後に出家。源氏の永遠の憧れのヒト。桜の季節に亡くなる。
朝顔の君
Asagao-no-kimi
源氏の従姉。源氏の初恋の君だが、朝顔の君が恋人関係になるのを拒む。源氏とは風流な文をやりとりする間柄。
弘徽殿大后
Kokiden-no-ookisaki
桐壺帝の妃。桐壺帝が寵愛する桐壺更衣に数々の嫌がらせをする。出産した第一皇子は朱雀帝として即位。妹の朧月夜を朱雀帝に入内させる。父は右大臣。
朧月夜と源氏の関係を朱雀帝への謀反と主張し源氏を政治の表舞台から追いやったが、朱雀帝が源氏を復職させたことで思惑通りにはならなかった。
印象的なエピソード ~ Impressive episode ~
玉鬘
源氏の若いころの恋人、夕顔の娘。夕顔は源氏と付き合うまえに内大臣(元頭中将)とのあいだに娘をもうけていた。その娘が玉鬘。
源氏との隠れ家デート中に夕顔が亡くなるがその死を知ることなく、玉鬘は乳母家族と太宰府で過ごすが、父親の内大臣に会うために京に戻る。夕顔の女房だった右近と奇跡的に再会すると、彼女を探していたのは源氏だと聞かされ、養女となり六条院で過ごすことに。
都中の公達から求婚され、源氏自身からも恋心を寄せられるが冷泉帝の尚侍として宮中に上がることに。しかし諦めきれない髭黒大将が無理矢理彼女を襲い結婚することになってしまった。
六条御息所の屋敷跡を含む敷地に源氏が造営した大豪邸で六条院と呼ばれる。
春が好きな紫の上のために春の町、春の御殿を建て、庭には春の花木を植え、舟遊びができる池には鴨川からの水を引く。
夕霧と花散里のために夏の町、夏の御殿を用意し、夕霧のために馬場や厩舎も作り、公達のイベントも行えるようにした。
秋の町は六条御息所の屋敷跡で娘の秋好中宮の帰省先とした。南面の池は隣の春の町の池と繋がっている。
明石の御方のための冬の町、冬の御殿は寝殿造りではないが、冬の雪をかぶる松を想定して庭を設計した。
源氏が造営した六条院で春が好きな紫の上のために春の御殿、秋が好きな秋好中宮のために秋の御殿を設計する。
秋には秋好中宮が紫の上に「秋も素敵でしょ?」と紅葉を贈り、春には紫の上が桜や山吹などの春の花を贈り、それぞれの季節の自慢をしてあたたかい交流を続ける。
「春秋優劣論」として有名なエピソード。
藤壺の宮の姪である少女を手元で育てる。
正室の葵の上を亡くしたあと、優しく美しく成長した彼女と源氏は結婚。「源氏の一の人」と誰もが認める最愛ツマ。
源氏は春を好きな紫の上のために六条院の春の御殿を造営。春の御方と称される。明石の君の産んだ姫君の養母となり愛情こめて育てる。
源氏が引き取った養女の玉鬘とも交流するが、惚れっぽい夫のことを心配している。
没落皇族のお姫様。深窓の令嬢と都でウワサになり、源氏と頭中将が取り合う。頭中将を出し抜きたい源氏が強行突破。ウワサの真相は……。源氏と末摘花との認識の違いやかみあわない和歌のやりとりなど、シリアスドラマの中のほっこりパート。
二条院の東の院に呼びよせてもらったあとも源氏とのとんちんかんな和歌のやりとりは相変わらず。
冷泉帝の中宮争いで源氏に負けた内大臣(元頭中将)。占いで「長年忘れていた娘が他所で養女になっている」と言われ、息子たちにその娘を探させる。
内大臣は若いころ付き合っていたなでしこ(夕顔)が産んだ娘ではないかと思ったが、やってきたのはかなり個性的な姫だった。
早口で話しまくり、姫としてしつけがされていないので、内大臣は長女の弘徽殿女御のもとで面倒をみてもらおうとする。
秋になり六条院には野分(台風)が近づいており庭が風で荒れている。
春の御殿を訪ねて夕霧が庭の草木を心配している紫の上の姿を見てしまう。あまりの美しさに衝撃を受ける。
風がおさまったあとで夕霧と源氏はそれぞれの女人がたを見舞うが、そのときに源氏が玉鬘を抱き寄せているところ夕霧は見てしまう。
野分(台風)の風は夕霧の心にも吹き荒れる。
左大臣家で祖父母の左大臣と大宮さまに育てられた夕霧と雲居の雁。従姉弟どうしで幼なじみの夕霧と雲居の雁はいつしか淡い恋心をいだくようになるが、ふたりのことを知った内大臣が交際を反対し、雲居の雁を自宅に引き取り夕霧と逢えないようにしてしまう。
夕霧は実力で出世して内大臣に認めてもらおうと努力を続ける。雲居の雁とは手紙をやりとりするのみ。
内大臣はすぐに夕霧が(交際を認めてほしいと)泣きついてくるかと思っていたが何年も進展しないので、雲居の雁の将来について悩んでいる。
源氏と藤壺の宮の子。表向きは桐壺院の皇子として育てられ冷泉帝として即位。
母の死後、出生の真実を知らされる。臣下である源氏の子が帝位に就いていることに動揺するが誰にも悩みを打ち明けられず、父、母を護るためにも帝としての責任を果たす。
源氏の養女の玉鬘が後宮に上がるのを楽しみに待っていたが、髭黒との結婚で玉鬘の後宮生活は白紙に。
それでも一度だけ参内した玉鬘に想いをこめた和歌を贈った。
玉鬘が尚侍として冷泉帝の後宮に上がることになり、求婚していた公達たちは失恋する。
しかし諦めきれない髭黒大将が玉鬘の寝室に乱入、無理矢理関係を持ってしまう。
源氏も驚きはするものの、玉鬘と髭黒大将の結婚を認めることに。玉鬘は突然の出来事に動揺し嘆き臥せってしまう。
玉鬘の気分が晴れるように源氏は玉鬘を後宮に行かせるが、帰りに髭黒大将が六条院でなく自宅に玉鬘を連れ帰ってしまう。
第二十二帖【玉鬘】~第三十一帖【真木柱】(玉鬘十帖)のざっくりまとめでした。
次はPart1-4 第三十二帖【梅枝】~第三十一三帖【藤裏葉】です。
いよいよ第一部が完結します。
また訪ねてくださるのを心からお待ちしています♬
『1000文字源氏物語』
bon voyage!!
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